PlayStation VRの新型モデルが発表。ヘッドホン端子がヘッドセットに搭載、HDRパススルーにも対応
ソニー・インタラクティブエンタテインメントジャパンアジア(SIEJA)は10月2日、PlayStation 4向けバーチャルリアリティシステム「PlayStation VR」の最新モデル(CUH-ZVR2)を発表した。VRヘッドセットおよびモーションコントローラー「PlayStation Move」のトラッキングに必要な「PlayStation Camera」とセットにした「PlayStation VR PlayStation Camera同梱版」として、10月14日に発売する。価格は4万4980円(税別)。先月予告されていたとおり従来価格から5000円の値下げとなるが、同時にモデルチェンジする形となった。
最新モデルではユーザビリティを向上させるために機構の一部見直しがおこなわれており、まずVRヘッドセット後部に新たにステレオヘッドホン端子を設けている。これまではVRヘッドセットとプロセッサーユニットを繋ぐケーブルの途中にあったリモコン部分に接続する必要があったが、最新モデルではそのケーブルをよりスリムな一本のケーブルに集約した。音量ボタンはVRヘッドセットのモニター下部に備え付けられており、同梱ステレオヘッドホンを接続することでケーブル配線をVRヘッドセットに一体化している。
そして、プロセッサーユニットがHDR映像のパススルーに新たに対応した。前モデル(CUH-ZVR1)では対応していなかったためHDMIセレクターを別途用意するなど工夫が必要になり、ユーザーからの要望が高かった機能のひとつだ。HDR映像データのパススルーは、VRヘッドセットの電源がオフの状態でも機能するため、PS4本体とテレビとの間にプロセッサーユニットを接続した状態のまま利用できるようになった。
今回そのほかに、「PlayStation Move モーションコントローラー」の最新モデル(CECH-ZCM2J)が発表されている。一部ロゴの配色が異なる以外は外観に変更はないが、接続端子がUSB(Micro B)に変更されている。PS4専用モデルのため、PS3では使用できないので注意されたい。
SIEJAは、今回発表したPlayStation VRの最新モデルの発売に合わせて、これまで394店舗だった日本国内での販売取扱店舗を913店舗に拡大する。具体的な店舗やECサイトの情報は公式サイトを確認してほしい。また、10月7日からはソニーストア各店で、10月14日からは全国のイオンモール10か所にて、最新モデルを試遊できる体験イベントを実施する予定だ。
PlayStation VRの販売台数は今年6月時点で100万台を突破しており、対応ソフトウェアタイトルおよびコンテンツ数は、今年10月1日時点で100タイトルを超えた。SIEは今年のホリデーシーズンを皮切りにPlayStation VRにさらに注力し、良質なゲームを投入していくことを表明しており、先月開催された「2017 PlayStation Press Conference in Japan」でも多くの時間が割かれていた。今後は『グランツーリスモSPORT』や『Bravo Team』などのファーストパーティータイトルのほか、『The Elder Scrolls V: Skyrim VR』や『ANUBIS ZONE OF THE ENDERS : M∀RS』などのサードパーティータイトルの期待作も控えている