2K Gamesと“話し合い”後に『NBA 2K18』の低評価レビューを撤回したメディア、撤回の撤回を発表
本日9月23日、海外メディアThe Sixth Axisは、一度取り下げていた『NBA 2K18』へのレビューの点数を再び掲載した。The Sixth Axisは、同レビュー記事にて『NBA 2K18』に導入されている仮想貨幣を中心としたゲーム内課金を強く批判しており、10点中3点をつけた。しかし、昨日パブリッシャー2K Gamesとの“話し合い”を経て、掲載していた『NBA 2K18』への低評価レビューを「抗議を目的とした、誤ったもの」と撤回していた(詳細記事)。再掲載されたレビューの点数は、取り下げる前と同じ10点中3点。事実上「撤回を撤回」したことになる。
The Sixth Axisは声明をだしており、レビューの取り下げから24時間以内に2K Gamsから反応がもらえなかったため、同じ点数での再掲載を決意したと語る。今回のレビュー撤回の発端としては、2K Gamesから要請があり、近日中にも『NBA 2K18』の最適化を進めるので、The Sixth Axisのレビュースコアは再検討するか、もしくはレビューステータスを「進行中」にしてほしいと求められていたようだ。結局は2K Gamesのアクションがなかったことで再掲載を決意したという。
一方で、こうしたやりとりのなかで、2K Gamesから圧力はなかったとも語っている。The Sixth Axisは、ゲーム内課金に対する批判の正当性は譲らないながらも、レビューを「抗議」とし点数を掲載したことは誤っていたと主張。編集部が修正したつもりでありながら見落としていた点であったとも述べている。こうしたレビュー内容は変えるべきではなかったが、レビューを変えるべき理由はあったとも語っている。
Redditの該当スレッドでは、2K Gamesが他メディアに豪勢なギフトを送っていたことをあげ、メディアとメーカーの癒着を厳しく指摘している。とはいえ、結局のところこうしたギフトを送る活動は、2K Gamesだけでなく複数のメーカーがプロモーションとして実施していることで、だからといってレビューに対する圧力があったかもしれないと考えるのはやや早計かもしれない。なおThe Sixth Axisは、NeoGAFやRedditのユーザーたちに関する動きにについて「コミュニティで話題になっている」とコメントしており、今回の件に関してファンコミュニティからの指摘を意識していることがうかがえる。