『プロジェクト オクトパストラベラー』開発者がドット絵と3DCGが融合した独特の表現や、開発の進捗状況について語る

スクウェア・エニックスは9月23日、東京ゲームショウの会場から「『project OCTOPATH TRAVELER』 ~First Impression~」と題した番組を放送した。

スクウェア・エニックスは9月23日、東京ゲームショウの会場から「『project OCTOPATH TRAVELER』 ~First Impression~」と題した番組を放送した。2018年発売予定のNintendo Switch(ニンテンドースイッチ)向け新作RPG『project OCTOPATH TRAVELER(プロジェクト オクトパストラベラー)』の先行体験版をMCの安元洋貴氏が初見プレイするという内容で、本作のプロデューサーであるスクウェア・エニックスの浅野智也氏と高橋真志氏、そして開発を担当しているアクワイアからはディレクターの宮内継介氏が同席し本作について語っている。

「OCTOPATH(8つの道)」とタイトルにあるように本作では8人の主人公が登場し、プレイヤーはそれぞれの物語をプレイする形になる。体験版では、山に囲まれた小さな村に身を寄せる剣士オルベリクと、砂漠の歓楽街で踊子として暮らす元貴族令嬢のプリムロゼの2人が選択可能。物語の中では「8」という数字が時折出てくるが、なんらかのキーとなる数字なのかという問いに高橋氏は「そうですねぇ…」と言葉を濁しており、ほかのキャラクターの物語も気になるところだ。

本作は、「HD2D」と名付けられたドット絵と3DCGが融合したグラフィックスタイルが大きな特徴の一つで、全体はドット絵で描かれていながらもフィールドは3D空間になっており、また浅い被写界深度によって奥行き感が強調されている。この表現について宮内氏は、斬新で綺麗に仕上がったと手応えを語っている。この体験版は、先日放映されたNintendo Directでの本作の第2報に合わせてサプライズ的に配信開始されたが、高橋氏はこのHD2Dを映像よりもゲーム機で実際に手元で見てもらいたいと考え、アクワイアに無理を言って体験版を作ってもらったと明かしている。なお、体験版をプレイした方は実感しているかと思うが、主人公のレベルが上がりやすいのは、あくまで体験版用のチューニングであるとのこと。

それぞれの主人公は独自の「フィールドコマンド」を持っており、オルベリクの場合は町の人と「試合」でバトルをすることが可能。オルベリクが暮らす村の村長に試合で勝つと……?

本作では、ボイス言語を日本語か英語かをメニューで選択できるようになっているが、開発中にはドット絵のキャラクターにボイスをのせるべきかどうかというところから議論とテストを重ねたという。HD2Dは斬新な表現であると同時に、どこか懐かしさも感じられる。かつてのドット絵時代のRPGにはボイスは無かったわけで、違和感が生じることを懸念したのだろう。しかし、結果的にやってよかったと高橋氏はコメントしている。ちなみに、テキスト言語はSwitchの本体設定に紐づいており、日本語のほかに英語・フランス語・イタリア語・ドイツ語・スペイン語に対応している。

扉の開閉時などにHD振動が活用されている。開発当初はもっと多くのアクションに使っていたそうで、足音まで振動させた際はやり過ぎだとボツになったとか

開発の進捗状況について高橋氏は、数字で表すことは難しいがこのたび体験版をリリースしたように、バトル要素もグラフィック面も着々と出来上がってきているとコメントし、順調であることをうかがわせている。これからさらに面白く、快適に遊べるように改善していきたいとし、体験版をプレイしたユーザーからはフィードバックを寄せてほしいとのことで、公式サイトではアンケートページが用意されている。実施期間は10月31日までで、アンケートに協力したユーザーにはPC/スマホ向け特製壁紙がプレゼントされるほか、抽選で5名にオリジナルTシャツが当たる企画もおこなわれている。体験版をプレイした方は、気になった点や要望を伝えてみてはいかがだろうか。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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