ニンテンドースイッチ向けに10月27日に発売される『スーパーマリオ オデッセイ』は、CERO B(12才以上対象)に分類されるようだ。公式サイトおよびパッケージ写真から、その事実が判明している。いわゆる3Dマリオのシリーズとしては『スーパーマリオ64』から『スーパーマリオ3Dワールド』まですべてがCERO A(全年齢が対象)になっているので、『スーパーマリオ オデッセイ』はシリーズ史上初のCERO Bとなる。スピンオフ作品もほぼすべてがCERO Aになっていることからも、12歳以上を対象として発売されることがいかに珍しいかわかるだろう。
『スーパーマリオ オデッセイ』は海外向けのレーティングでも、シリーズの中では対象年齢が高く設定されていることを以前弊誌で報じた。たとえばアメリカのESRBレーティングでは、「E10+(10才以上対象)に、ヨーロッパをカバーするレーティング機関PEGIでは、全年齢対象ながらやや考慮すべき表現を含む「7」に分類されている。オーストラリアのレーティング機関AustralianClassificationでは「PG(15才以上推奨)」となっている。
CEROは審査作品を提出した会社以外にはレーティングの審査過程を開示しておらず、実際にプレイしてみないとその理由を推測することは難しい。対象年齢が高くなったことについて、一部の海外ユーザーはredditなどで先日の「Nintendo Direct 2017.9.14」で映し出され国内外で話題となった「マリオの乳首」を理由としてあげているが、オーストラアでは『スーパーマリオ オデッセイ』がレーティング「PG」になった理由について「mild violence(軽微な暴力表現)とonline interactivity(オンラインの対話性)」をあげているので、中年男性の上半身が審査対象になったというわけではなさそうだ。ちなみにESRBは同作を「E10+」分類した理由として「Cartoon Violence(漫画的な暴力表現)」と「Comic Mischief(漫画的な悪戯行為)」をあげている。全般的には“ちょっとした暴力表現”が対象年齢を引き上げているようだ。
『スーパーマリオ3Dワールド』のように家族とは少し遊びづらくなった印象があるが、対象年齢を引き上げてでも表現したい何かがあるとも考えられる。いずれにせよ、理由については発売されれば、明らかになるだろう。E3 2017やGamescom 2017で大賞に表彰されている『スーパーマリオ オデッセイ』は10月27日に発売予定だ。ダウンロード版のデータサイズが5.7GBである(ちなみに『スプラトゥーン2』は3.1GB)と判明するなど詳細な情報が判明してきており、発売日は刻一刻と近付きつつある。