Gearboxがオンライン対戦FPS『Battleborn』の開発終了を発表。今後は“多くのファンが求めているゲーム”の開発にリソースを集中へ

『Battleborn(バトルボーン)』のクリエイティブ・ディレクターを務めるGearbox SoftwareのRandy Varnell氏は9月16日、本作の開発を終了することを公式フォーラムにて発表した。今後の予定としては、この秋に配信される「Fall Update」が予告されているが、それ以降についてはBattleplans(アップデート)などコンテンツの追加をおこなう計画はないとのこと。

Battleborn(バトルボーン)』のクリエイティブ・ディレクターを務めるGearbox SoftwareのRandy Varnell氏は9月16日、本作の開発を終了することを公式フォーラムにて発表した。今後の予定としては、この秋に配信される「Fall Update」が予告されているが、それ以降についてはBattleplans(アップデート)などコンテンツの追加をおこなう計画はないとのこと。ただし、オンラインサーバーは当面稼働し続けるとし、ユーザーは引き続きプレイを楽しむことができるとしている。

『Battleborn』は、最大10人のプレイヤーが2チームに分かれて戦うオンラインマルチプレイや、一人もしくはほかのプレイヤーと協力してプレイするストーリーモードをプレイできるFPSゲームだ。25人以上の個性豊かなヒーローから1人を選択してプレイすることができる。

PC/PlayStation 4/Xbox One向けに発売された本作は、高いローンチセールスを記録したもののプレイヤー数を維持することができず、発売から1年ほど経った今年6月にフリートライアル版を配信。事実上、基本プレイ無料モデルへと転換した(関連記事)。結果、新たなプレイヤーを呼び込むことに成功して同時接続プレイヤー数は増加に転じたが、ほどなくして以前の水準まで戻り、そして今回の発表に至った。これまでにも『Evolve』や『Mirage: Arcane Warfare』といったオンラインゲームがプレイヤー数の低迷から脱するために無料化をおこなったが(『Mirage: Arcane Warfare』は期間限定)、いずれも継続的な成果を上げることができておらず、打開策として最善の方法なのかどうか議論を呼びそうだ。

なお、『Battleborn』の最後のアップデートとなるFall Updateについては、同じくGearbox Softwareが手がけた『Borderlands』のキャラクターのスキンや、フィニッシャーブーストや挑発の追加、重要なゲーム内チャレンジのタイトルアートの更新などのほか、小規模なバランス調整もおこなわれる。

『Battleborn』向けに配信予定の『Borderlands』のClaptrapスキン Image Credit: MentalMars

またVarnell氏はGearbox Softwareの未発表の新作についても言及している。海外メディアDualShockersによると、同社CEOのRandy Pitchford氏は今年のPAX Westにて、現在スタジオの9割の人員が「多くのファンが同社に作ってほしいと求めているゲーム」に携わっていると発言していたが、Varnell氏はその話題について触れ、自身も間もなく『Battleborn』チームからその「非常に期待されているプロジェクト」の開発チームへと移ることを明らかにした。どのようなタイトルであるかはまだ公式に発表されていないが、同社に期待するものといえば『Borderlands 3』ではないだろうか。Pitchford氏は今年のGDCで同作の開発に着手していることを認め、Unreal Engine 4を用いた技術デモ映像を披露していた。

*海外メディアIGNが公開したGDC 2017での『Borderlands 3』の技術デモ映像。ゲームそのものを収録したものではないことに注意

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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