美しい自然を行くキツネゲー『The First Tree』Steamで配信開始。家族の再会をテーマに2つの物語が絡み合うアクションADV

インディー開発者のDavid Wehle氏は9月15日、『The First Tree』をSteam(Windows/Mac)で発売した。価格は798円で、9月22日までは718円で購入可能。本作は、『風ノ旅ビト』や『Firewatch』『Shelter』といった作品のファンに向けたアクション・アドベンチャーゲームだ。

インディー開発者のDavid Wehle氏は9月15日、『The First Tree』をSteam(Windows/Mac)で発売した。価格は798円で、9月22日までは718円で購入可能。本作は、『風ノ旅ビト』や『Firewatch』『Shelter』といった作品のファンに向けたアクション・アドベンチャーゲームだ。

本作でプレイヤーは、雪が降り積もる山の中で目覚めた一匹の雌キツネとなり、行方が分からなくなってしまった家族のキツネを探して、The First Tree(ファーストツリー)と呼ばれる場所を目指し旅をする。そしてゲームを進める中では、アラスカに住む父親との再会を願う男性と女性が語り合うナレーションが流れる。その男性はキツネの夢を見ていたと言い、一見交わることのないふたつの物語がゲームを通して同時に描かれつながりを持ってゆく。

ゲームではキツネを操作して大自然の中を駆けていく。舞台となる山は白銀の世界であったり、青々とした草が生い茂っていたり、あるいは紅葉の季節であったりとさまざまだ。時には野生のウサギや鹿などに出会うこともある。マップはある程度の広さがあり、特定の場所に到達すると次の環境へと移り変わる。道中には白く光る珠がいくつもあり、集めると獲得数が加算されていく。見つけにくい場所にあったり、ジャンプアクションを駆使しないと取れないものもあり、これは探索・収集要素になっているようだ。

またマップの中には光の柱が立っていて、高台に立つと遠くからでもその位置が確認できる。光のもとへ行き地面を掘ると、アーティファクトが土の中から現れる。それは本来このような場所に埋められているものではないものばかりだが、男性には見覚えのある物のようだ。キツネがアーティファクトを掘り起こすたびに男女のナレーションが流れ、彼らの物語が少しずつ進んでいく。また本作の世界は人の気配などない大自然だが、探索を進める中では不思議な光景にも出会うことになる。

本作はおよそ1時間から3時間ほどでクリアできる短いゲームだそうだ。軽いアクションや探索要素もあるが、美しい大自然の雰囲気とストーリーを楽しむことが本作の一番大きな要素となる。なお、メニュー画面は日本語化されているが、ナレーションの字幕は英語のみの対応となる。David Wehle氏は、字幕用のXMLファイルを編集可能にしてあるため、自由に翻訳してほしいとしている。また、翻訳したファイルをWehle氏に提供すると、将来のアップデートでゲームに実装してもらうことも可能だそうだ。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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