和風アクションADV『大神 絶景版』がPC/PS4/Xbox One向けに移植か。韓国でレーティングを取得していたことが明らかに

韓国のレーティング機関Game Rating And Administration Committeeが9月8日、『오오카미 절경판 HD』日本語に訳すと『大神 絶景版 HD』のPC/PlayStation 4/Xbox One版のレーティング審査結果を公表した。

韓国のレーティング機関Game Rating And Administration Committeeが9月8日、『오오카미 절경판 HD』日本語に訳すと『大神 絶景版 HD』のPC/PlayStation 4/Xbox One版のレーティング審査結果を公表した。海外メディアGematsuなどが報じている。申請者はカプコンの韓国法人である。同作はカプコンからまだ正式に発表されていないが、『大神』が移植されるのではないかと国内外で話題になっている。

『大神』は、クローバースタジオが開発し、カプコンが2006年にPlayStation 2、2008年にWii向けに発売したアクション・アドベンチャーゲームだ。2012年にはPlayStation 3向けにHDリマスターされ、『大神 絶景版』としてリリースされた。また、2010年には続編である『大神伝 ~小さき太陽~』がニンテンドーDS向けに発売されている。

『大神』の舞台は、はるか昔の日本をモデルにした「ナカツクニ」。その昔人々を苦しめていたことで退治された大妖怪「ヤマタノオロチ」が封印を解き、世にふたたび災厄をもたらしていた。そこで精霊サクヤが、かつてのヤマタノオロチ退治で大きな役割を果たしたオオカミ、のちに人々に「大神」として祀られた「アマテラス」を現世に呼び戻す。同作は筆で描いた墨絵のようなグラフィックが特徴で、ゲームプレイにも「筆しらべ」という画面上に筆を走らせるシステムがあり、一閃や吹雪などアマテラスのさまざまな力を使うことができる。日本の古代文化をテーマにしたゲームだが、当時海外でも非常に高く評価された。現在プラチナゲームズに所属する神谷英樹氏がディレクターを務めたことで知られ、氏のもとにはいまもファンからのコメントが届くなど人気が高い。

*PS3版『大神 絶景版』のトレイラー

『大神』の現行機への移植は、先月にも海外メディアKotaku UKが報じるなど噂にはなっていた。欧州の複数の販売店が内部の発売予定タイトルリストに同作を載せていたそうで、今年12月12日にパッケージ版が発売されるとしている。今回レーティング審査を通過したことで、その情報の信憑性が増したと言えるだろう。もちろん、レーティングを取得したからといって必ずしも発売に結びつくとは限らないため、まだ噂の域を出ない。ただ、カプコンが『大神 絶景版 HD』なるゲームを開発し、その素材をPC/PS4/Xbox One向けであるとレーティング機関に提出し、そしてレーティングを取得した。そこまでは間違いないと言える段階である。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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