世界一つええ神様は誰だ?宗教の壁を超えた格闘ゲーム『Fight of Gods』Steamで配信開始、イエスと仏陀があいまみえる

Steamにて2D格闘ゲーム『Fight of Gods』の配信が早期アクセスを通じて開始された。価格は798円、9月12日までは40パーセントオフの478円にて購入することができる。

Steamにて2D格闘ゲーム『Fight of Gods』の配信が早期アクセスを通じて開始された。価格は798円、9月12日までは40パーセントオフの478円にて購入することができる。同作は異なる宗教や神話に登場する神々が戦うという文化的にデンジャラスなタイトルで、イエス(ジーザス)と仏陀が拳で殴り合い悟りを開くカオスな光景を目の当たりにすることができる。

ゲームに登場するのは全10人の神たちで、三国志の武将である関羽が神格化された「関帝」から、北欧神話に登場する全知全能の神「オーディン」、ギリシア神話の「ゼウス」「アテナ」、さらには日本の神である「アマテラス」などなどが存在。「モーセ」や仏教の「仏陀」は正確には神ではないのだが、本作には野暮な突っ込みだろう。なお、現時点でイスラム教の神は参戦していない。

■参戦ファイター一覧
・ジーザス(イエス)
・ゼウス
・仏陀
・オーディン
・関帝
・アテナ
・シヴ
・アマテラス
・アヌビス
・モーセ

そして意外にも『Fight for Gods』は、それなりに遊べそうな2D格闘ゲームに仕上がっている。ボタンは十字キー+弱中強に特殊ボタンというシンプルな構成で、わかりづらいシステムなどもなく、オーソドックスに攻撃と必殺技でコンボがつながっていく。オープニングや超必殺技の際には凝った演出もあり、ネタゲームにありがちなチープさを感じさせない。また特殊ボタンは使用すると、ゲージを消費して各キャラクターが特殊効果「D.P.S」を発揮するという、『ストリートファイターV』における「Vトリガー」のような機能もある。

ゲーム内では「世界一強い神を決める格闘大会」が開催されているという。誰が勝者となるのか、黒幕はいったい誰なのか、そもそも正式リリースまでゲームの販売が続けられるのかなど、興味がつきない。
ジーザスは近接型のファイターとなっており、飛び込み技や光の壁で敵を画面端へと追い込んでいく。特殊効果「Resurrection」では、体力回復&与ダメージ上昇とともに被ダメージも増える。「右の頬を叩かれたら左の頬を出しなさい」ということだろうか。

Steamで配信されている『Fight for Gods』は、6か月から9か月間で早期アクセス期間を終了する予定。今後はゲームモードの追加やバランス調整に加え、SNSを通じて新たな参戦キャラクターを募る予定だとしている。マルチプレイヤーに関しては、現時点では対戦モードがローカルのみということもあり、対人で遊ぶ機会は少ないだろう。ただ、キャンペーンモードでは読み合いとまではいかないものの、敵AIがしっかりとコンボを入れてくるレベルにはなっているので、「神々が戦う格闘ゲーム」にかぐわしい香りを感じた人ならチェックしても損はない。

Shuji Ishimoto
Shuji Ishimoto

初代PlayStationやドリームキャスト時代の野心的な作品、2000年代後半の国内フリーゲーム文化に精神を支配されている巨漢ゲーマー。最近はインディーゲームのカタログを眺めたり遊んだりしながら1人ニヤニヤ。ホラージャンルやグロテスクかつ奇妙な表現の作品も好きだが、ノミの心臓なので現実世界の心霊現象には弱い。とにかく心がトキメイたものを追っていくスタイル。

記事本文: 1728