海賊アクションADV『Sea of Thieves』PC版は540p/15fpsでもプレイ可能。「必須動作環境を満たしていないからといって排除しない」
マイクロソフトの傘下スタジオRareは、Windows 10/Xbox One向けオープンワールド・アクション・アドベンチャーゲーム『Sea of Thieves』を鋭意開発中。現在は公式サイトでの登録ユーザーを段階的に招待してテクニカルアルファテストをおこなっている。本作でプレイヤーは海賊となり、広大な海を冒険して仲間と一緒に宝探しをしたり、ほかのプレイヤーのグループとの海戦などが楽しめる。
Windows 10版においてはプレイヤーのPCのスペックが人それぞれ異なるため、Rareではローエンドからクロックアップしたハイエンドまで、12台のデスクトップPCと12台のノートPCを用意して日々テストを重ねているそうだ。そのため、Windows 10版における公式な必須動作環境および推奨動作環境はまだ明らかにされていない。とはいえ、本作に興味があるPCゲーマーとしては、自分のPCで動くのかどうか気になるところだろう。
本作のエグゼクティブ・プロデューサーJoe Neat氏は海外メディアPC Gamerに対し、必須動作環境は固まりつつあるが、テクニカルアルファテストではそれを下回るプレイヤーもいるため、もう少しパフォーマンス面のテストをする必要があると語る。必須動作環境はプレイヤーを受け入れる間口の大きさに関わってくるため、Rareは可能な限りスペックを抑えたい意向のようだ。
本作のPCデザインリードTed Timmins氏によると、ゲームの画面設定には540pという低解像度も用意されており、さらにフレームレートを15fpsに固定する設定もあるという。これはRareが想定する必須動作環境以下のスペックのPCでも動作する低画質となるが、それくらいの設定でも構わないという何人かの意見を目にし、「それで楽しめるプレイヤーがいるなら開発者として排除する理由はない。ぜひ対応しましょう」ということだったそうだ。実際のところ、そのような設定でプレイする人がどのくらいいるのか疑問だが、Rareの柔軟な姿勢がうかがえるエピソードだ。
一方で、本作のWindows 10版では4K解像度や、リフレッシュレート144Hzの21:9ウルトラワイドモニターなどに対応するなど、パワフルなPCを所有するプレイヤーへの対応も忘れてはいない。またXbox One版では、Xbox One X向けの最適化がおこなわれ4K/HDRをサポートする。本作はWindows 10版とXbox One版とのクロスプラットフォームプレイに対応する予定で、プレイヤーがどちらのプラットフォームを選んだとしても同じ体験になるように注意して開発が進められている。『Sea of Thieves』は、2018年前半に発売予定だ。