『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド(以下、ゼルダの伝説 BotW)』にて、とある特殊なスポットが発見されていたことを、KotakuやGame Informerが報じている。厳密には一か月以上前にredditにて報告されており、今になり海外で広まった形だ。その場所に行けば主人公のリンクのグラフィックがアニメ調からリアルなものに変化するのだ。とある場所とは、ハイリア湖の橋の北側にある関所ともいえる大きなオブジェクト。このオブジェクトの中段左部分にあるへこみにはいると、レンダリングが変更されたのか、『ゼルダの伝説 BotW』において特徴的であったトゥーンレンダリングが粘土人形のようなグラフィックに変化するようだ。
実際に登って検証してみたが、確かに報告されているグラフィックが変わる現象を確認することができた。このへこみの場所には、境界のようなものがあり、境界の向こう側では、アニメ的な表現が無効になり、生気の失われたリンクの姿を確認できる。この現象は、夜や雨の日でも確認できる。ちなみにリンクだけでなく、オブジェクトのグラフィックが変化するかどうか試してみたところ、どうやら「リンゴ」のようにもともとリアルに描写されているオブジェクトは影響を受けず、「肉」のようなアニメ的なデザインで表現されているオブジェクトは影響を受けていた。おそらくであるが、アニメ調のオブジェクトは基本的にグラフィックが変化すると考えられる。
この謎の場所はredditユーザーRangers_Of_The_North氏がマスターモードにてコログを探す途中に偶然見つけたのだという。場所としては「始まりの台地」に近いので、今まで見つからなかったのが不思議なほど。しかし、この地点は遠くからみても明らかに何もなさそうなのがはっきりとわかる見た目をしているので、わざわざ実際にのぼり細かいところまで探索するRangers_Of_The_North氏のマメさが際立つ発見であるといえる。
『ゼルダの伝説 BotW』ではイカダをモーターで進めることができたり、トロッコで空を飛ぶことができたりと、グリッチなのか仕様なのか識別しづらい、未知なる化学反応が眠っている。流石に今回ばかりは開発者の見落としではないかと考えてしまうが、今回のスポットも開発者が意図して仕込んでいる可能性も否定できない。『ゼルダの伝説 BotW』はそれほど懐が広く、「あそび」にあふれている作品なのだ。