海外マイクロソフト公式ストアにて、初代Xbox One本体が販売終了。Xbox One S/Xbox One Xの礎となった波瀾万丈モデル

マイクロソフトは今月に入って、公式ストアMicrosoft Storeでの初代「Xbox One」本体の取り扱いを終了していたことが明らかになった。現在初代Xbox Oneは、ほとんどの国のMicrosoft Storeの販売ラインナップから姿を消している状態だ。

マイクロソフトは今月に入って、公式ストアMicrosoft Storeでの初代「Xbox One」本体の取り扱いを終了していたことが明らかになった。海外メディアKotaku UKなどが報じている。現在初代Xbox Oneは、ほとんどの国のMicrosoft Storeの販売ラインナップから姿を消し、かつての販売ページにアクセスしても「Out of stock(売り切れ)」と表示される、もしくはリンク切れとなっている状態だ。

この件について海外メディアRolling Store/Glixelは、マイクロソフト広報担当者の「初代Xbox Oneの製造は、Xbox One Sの発売をもって終了しました」というコメントを伝えている。Xbox One Sは昨年のE3で発表され、8月から販売開始された。上位機種などではなく純粋なモデルチェンジのため、前モデルの製造を続ける理由はない。そして在庫限りとなった初代Xbox Oneを売り切るのに、Microsoft Storeではおよそ1年かかったということになるようだ。

ただし国によっては状況が異なり、日本のMicrosoft Storeでは昨年発売された、「Kinectセンサー」と『Kinect スポーツ ライバルズ』『Zoo Tycoon』を同梱した新品の初代Xbox Oneを4万8578円でいまも販売している。またアメリカのMicrosoft Storeでは新品の取り扱いはないが、「Refurbished(再生品)」の初代Xbox One(『The Crew』付属)を199ドルで販売している。どちらもXbox One Sと比べて特別安いわけではないため、これらをいまあえて選ぶ人がどれだけいるのか分からないが、在庫が残っているからには販売し続けるのだろう。

Xbox 360の後継機であるXbox Oneは、2013年11月(日本では2014年9月)に発売された。当初は新型のKinectセンサーをすべてのラインナップに同梱して標準装備とし、一部の開発者からは歓迎されたが、のちに同梱をやめ、いまではKinect対応ゲームの発売もほとんどなく存在感を失っている。またマイクロソフトは初代Xbox Oneの発表時にDRMを利用した利便性の高さをアピールしたが、逆にゲーマーやメディアからの反発を招いて仕様の変更を余儀なくされるなど、当初の構想から大きく逸れていった。そんなXbox Oneも、4K/HDRを先取りし小型化したXbox One S、そして今年海外で発売される上位機種Xbox One Xへと進化を続けている。初代Xbox Oneは販売店によってはまだ購入可能だが、発売から4年、公式ストアではそっと幕を下ろした。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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