PlayStation VRの今後についてソニーが言及。「とても重要視しているプラットフォームで、年末からより積極的に展開」

「PlayStation VR」は、今年の6月には売り上げ100万台を突破し、いまも人気を見せている。しかし、あくまでPlayStation 4用の周辺機器であり、PS4用ゲームタイトル全体から見れば対応タイトルはごく一部に留まる。そんなPSVRの今後についてソニーはどのように考えているのだろうか。

昨年10月にソニー・インタラクティブエンタテインメント(以下、SIE)が発売した「PlayStation VR(以下、PSVR)」は、今年の6月には売り上げ100万台を突破し、いまも人気を見せている。しかし、あくまでPlayStation 4用の周辺機器であり、PS4用ゲームタイトル全体から見れば対応タイトルはごく一部に留まる。そんなPSVRの今後についてソニーはどのように考えているのだろうか。先週末にアメリカ・ラスベガスで開催された小売大手GameStopのイベント「GameStop Expo 2017」に出席したSIEマーケティング担当幹部のAsad Qizilbash氏が、インタビューの中でその展望を語っている。

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*該当部分は動画の5時間53分10秒あたりから

Qizilbash氏はまず、SIEはPSVRをとても重要視していると前置きしたうえで、今年のホリデーシーズンを皮切りに積極的に打って出ると発言している。前述したようにPSVRの売り上げはすでに100万台を越えており、ゲームを販売するプラットフォームとして一定の足場を固めた段階にある。そこでSIEが次に注力しているのは、良質なゲーム(Good games)をリリースしていくことだという。ただし、デベロッパーにPSVRタイトルの開発を無理に求めていくようなことはしない。デベロッパー自身のクリエイティブな欲求から生まれたゲームでないと良い結果には結びつかないからだそうだ。

これまでも特に欧米では多くのPSVR対応、もしくは専用タイトルが毎月のように発売されているが、比較的小規模なインディーゲームが多いからか、あるいはVR元年といわれた昨年から時間が経って目新しさが薄れてきたからか、大きな話題になることは減ってきた印象がある。素晴らしいインディーゲームもたくさんあることは言うまでもないが、せっかく高価な機器を購入したユーザーとしてはゴージャスなAAAタイトルを求めているのかもしれない。その点について問われたQizilbash氏は、今年6月に発売した『Farpoint』を例に挙げて、同作のようにAAAクラスの開発費を投じたスケールの大きな作品はこれからも間違いなくリリースされると約束する。またPSVR専用でなくとも、『グランツーリスモSPORT』などのようなVRとの相性がとても良いAAAタイトルもあるとしている。上述したホリデーシーズンのプランについてQizilbash氏は詳しく語らなかったが、何度も言及している『グランツーリスモSPORT』はPSVR用として一押しのタイトルの一つのようだ。

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今後リリースされるPSVR専用タイトルを見ると、『MONSTER OF THE DEEP: FINAL FANTASY XV』や『Fallout 4 VR』『DOOM VFR』などが年内に予定されており、またSIEとしては『Until Dawn』を手がけたSupermassive Gamesと『The Inpatient』や『Bravo Team』を開発中だ。もちろん上述した『グランツーリスモSPORT』や『エースコンバット7』などの対応タイトルも控えている。たくさんのインディーゲームがリリースされる中、こういった注目作をバランスよく供給していくことで、プラットフォームとしてのPSVRはさらに成長していくだろう。そのためにも、肝心のPSVRが国内でいつでも買えるように供給体制を整えてもらいたいところだ。ソニーストアでは、8月31日8時からオンライン販売を再開する予定となっている。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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