『ソニックマニア』新作ソニックとしてこの15年で最高の評価。マニアが求めるものを熟知した開発者に任せたことが功を奏す

今月16日に、セガはPlayStation 4/Xbox One/Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)向けに『Sonic Mania(ソニックマニア)』を発売した。2Dの“クラシックシリーズ”としては23年ぶりの新作ソニックとなった本作だが、発売するやいなや非常に高い評価を得ているようだ。

今月16日(海外では15日)に、セガはPlayStation 4/Xbox One/Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)向けに『Sonic Mania(ソニックマニア)』を発売した。2Dの“クラシックシリーズ”としては23年ぶりの新作ソニックとなった本作だが、発売するやいなや非常に高い評価を得ているようで、『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』公式Twitterアカウントが報告している。

セガは、海外メディアのレビューをまとめているゲーム業界への影響力も強いサイト「Metacritic」での本作の平均レビュースコア(Metascore)を示し、「『ソニックマニア』は、この15年間にリリースされたソニックの新作タイトルの中で最高の評価を得ました」とし、ソニックファンに感謝を述べている。

セガが示しているのは恐らくPS4版のMetascoreだと思われるが、そのほかのプラットフォームでも、レビューの母数は異なるものの同程度あるいはそれ以上の評価を得ている。また、Metacriticでは一般の登録ユーザーのレビューも掲載しており、時にメディアの評価と乖離することがあるが、本作はこちらでも高い評価を得ている。さらに、Metacriticよりも透明性の高い平均レビュースコアを提供するために立ち上げられた「Open Critic」でも、本作はこれまでに同サイトが掲載したタイトルの中で上位3パーセントに入る高評価だとしている。

本作を高く評価する意見の中で共通しているのは、本作がソニックのルーツに立ち返ることに成功している点だ。本作はソニックのほかにテイルスやナックルズといったおなじみのキャラクターが登場し、シリーズ初期作品のステージやそのアレンジ、また新規ステージを収録しているが、単にメガドライブ時代のようなグラフィックスタイルを採用しているというだけではなく、レベルデザインや操作性、音楽なども含め、古くからのソニックファンにアピールする出来だとしている。本作は、『Sonic CD』を勝手移植してセガにその実力を認めさせたChristian Whitehead氏など、いわばソニックシリーズのマニアたちが開発を手がけており、ファンが何を求めているのかセガ以上に熟知していたのだろう。プロデューサーの飯塚隆氏が「マニアによる、マニアのためのゲーム」と表現したとおり、本作はソニックをよく知っている人にほど深く刺さる結果となったようだ。なお本作のPC版は発売延期されており、8月30日にSteamでリリース予定となっている。

ちなみに本作のSwitch版では、ゲームプレイ中にHOMEボタンやキャプチャーボタンを押した際の反応が遅いといった問題が報告されている(ゲームプレイ自体には影響はない)。Christian Whitehead氏は具体的な内容には言及していないが、Switchのイラストを添えて、現在バグ修正に取り組んでいるとコメントしている。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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