海外RPGファンはシナリオを重視し、ターンベースを好み、JRPGには賛否両論?人気RPG開発元が大規模調査の結果を公表

海外を中心に人気を博しているRPG『Divinity』シリーズの開発元であるLarian Studiosは、RPGに関する大規模アンケートの調査結果を公表した。最終的に1万5000以上の回答が集まったという。今回、「RPGの中でどのジャンルを好むか」「どういった視点が望ましいか」といった18もの設問への回答データが公開されている。今回、要点をかいつまみながら、海外のRPGファンが「RPG」というジャンルにどのような要素を望んでいるかを見ていきたい。

まず、「RPGのどのジャンルが好きか」という質問には、コンピューターRPGにLove(大好き)の票が集まり、次点にアクションRPGが好まれている。Japanese RPGとMMO RPGはポジティブな感想がやや勝っているものの、否定的な声も多く賛否両論といえる結果になっている。もっとも好まれている視点は見下ろし視点となっているが、三人称視点も人気があり、一人称視点はそれを追う人気だ。次の「RPGのどの要素に価値を見出すか」という質問には「ストーリーリッチ、つまりシナリオに力が入れられている」の項目に「非常に重要」の多くの票が集まっている。次いで「非常に重要」とされているのは「キャラクターの成長」。RPGにおいては育成要素が重要であると考えられているようだ。一方で頭一つ抜けて「重要でない」とされているのは「協力プレイ」となっている。

「これらのジャンルについてどう感じますか?」という質問。コンピューターRPGが好まれていることがわかる。

「好きな戦闘システム」に関する質問で、もっとも好まれているのは意外にも「ターンベース」。「リアルタイム」も人気であるが、オーソドックスなターンベーススタイルが愛されていることがわかる。好きなクラシックなRPG作品については『Divinity:Original Sin』と『Baldur’s Gate 1/2』、『Fallout 1/2』に人気が集まり、アクションRPGでは『The Witcher 3』がダントツの票数を獲得している。

理想的なプレイ時間については票が割れているが、一番多いのは「40~60時間」という回答。次点人気は「100時間以上」、そして「60~80時間」が続く。「20時間以下」と「20~40時間」はふたつ合わせても15%にも満たないことを考えると、やはり一定以上のボリュームが求められているようだ。主人公の設定については「カスタムキャラクター」が50%近くを占めており、もっとも望まれているように見える。次点は「どちらでもよい」という回答で、いわゆる設定付きキャラクターを望む声は14.7%に留まった。

また主にどのようにゲームをプレイするかという質問に対しては8割近くが「ひとりで遊ぶ」と回答している。協力プレイというジャンルは一定の人気があるものの、やはりRPGファンはひとりでゲームをプレイすることが多いようだ。プレイしているハードウェアについてはPCの人気が圧倒的に高く、次点でPlayStation 4、そしてモバイルデバイスと続いている。ほかにもプレイヤーの年齢や性別など多岐にわたるデータが公表されているので、気になるかたは冒頭リンク先の資料をチェックしてほしい。

「RPGの理想的な長さはどれくらいですか?」という質問。「40~60時間」という回答がもっとも多い。

今回の調査で回答したRPGファンは、シナリオを重視し、ターンベースの戦闘を好み、見下ろし視点を望むといった傾向があることが示されており、非常に興味深い結果が出ている。ただ留意しなければいけないのは、このアンケート調査は、Larian Studiosの呼びかけに応じたユーザーがGoogleフォームを介して回答したという点。つまり、海外RPGファンというより、Larian Studiosファンの回答傾向が色濃く出ていることを考慮すべきだろう。

とはいえ、Larian Studiosが手がけた『Divinity:Original Sin』はSteamでリリースされ大ヒットを記録し、続編の早期アクセス版の売り上げも快調で、多くのRPGファンに受け入れられているシリーズだ。それゆえに、RPGファンの傾向を見る指標のひとつとしては参考になるといえるだろう。またファンだけでなく、SteamでRPGをリリースしようと考えている開発者にとっても興味深い資料といえるかもしれない。

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