奇才Jeff Minter氏による電脳ドラッグSTG『Tempest 4000』が正式発表。Atariの名作サイケデリック新作がPCとコンソールで

Atariは1980年代に展開していたシューティングゲーム『Tempest』シリーズの最新作となる『Tempest 4000』をプレスリリースにて正式発表した。『Tempest』は、旧Atariが1981年にリリースしたアーケード作品を始祖とするシリーズ。

Atariは1980年代に展開していたシューティングゲーム『Tempest』シリーズの最新作となる『Tempest 4000』をプレスリリースにて正式発表した。『Tempest』は、旧Atariが1981年にリリースしたアーケード作品を始祖とするシリーズ。後に至高のサイケデリック空間を描く奇才Jeff Minter氏により続編の『Tempest 2000』『Tempest 3000』が開発され、現在も『Dyad』などで見られる3DサイケデリックSTGの礎を築いた作品としても知られる。

『Tempest』は3D空間のなかを進んでいくシューティングゲームとなっており、プレイヤーはレール上を移動する自機を操作して前方から襲いかかる敵を撃墜していく。サイケデリックな電脳空間や中毒性の高いレトロテクノなBGMが魅力の作品で、その鮮烈さは先日リリースされたJeff Minter氏の新作『Polybius』を見てもらった方がわかりやすいかもしれない。

※『Tempest 2000』を手掛けたJeff Minter氏の新作『Polybius』の映像。もちろん『Tempest 2000』とはゲームシステムが異なるが、サイケデリック空間をテクノと共に行く氏の特異とする作風が確認できる

現時点で『Tempest 4000』のスクリーンショットや映像は公開されていないが、ゲームには3種類のモードがあり、リーダーボードも存在。グラフィックは4Kに対応しており、楽曲は1990年代のレトロテクノ調に仕上げられているという。また開発は、前述のJeff Minter氏が指揮を取る。Minter氏はPS Vita向けに『Tempest 2000』の続編をPS Vita向けにリリースしようとしたものの、AtariからIPの問題で阻止された過去があったが、今回両者は手を取り合って最新作の開発に臨むようだ。

『Tempest 4000』は2017年のホリデーシーズンにリリース予定。PC/コンソールにてリリース予定となっており、コンソールの詳細なプラットフォームはまだ明かされていない。

【UPDATE 2017/8/9 8:40】 リリース時期などに関する一部文章を加筆・修正しました。

Shuji Ishimoto
Shuji Ishimoto

初代PlayStationやドリームキャスト時代の野心的な作品、2000年代後半の国内フリーゲーム文化に精神を支配されている巨漢ゲーマー。最近はインディーゲームのカタログを眺めたり遊んだりしながら1人ニヤニヤ。ホラージャンルやグロテスクかつ奇妙な表現の作品も好きだが、ノミの心臓なので現実世界の心霊現象には弱い。とにかく心がトキメイたものを追っていくスタイル。

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