Steam版『空の軌跡』シリーズ三作に「ターボモード」導入、フィールドも戦闘も6倍速で快適に
X-SEED Gamesは『英雄伝説 空の軌跡』シリーズに「ターボモード」を導入すると発表した。『空の軌跡』シリーズは『英雄伝説 空の軌跡FC』、『英雄伝説 空の軌跡SC』、そして『英雄伝説 空の軌跡 the 3rd』の三作品からなる。すでにベータ版が開放されており、この「ターボモード」を体験できる。ただし、ベータ版はまだまだバグが多いゆえに注意してほしいとX-SEED GamesのプログラマーSara Leen氏はユーザーへ呼びかけている。ベータ版はSteamクライアントにて当該ゲームを右クリックし、「Play DirectX9 version (Beta!)」を選ぶことで起動できる。
FC's DX9 beta is live now, but it's the most likely out of all three to be quite buggy, so fair warning! FC had no DX9 version before today.
— Saralene (Sara Leen) (@SaraJLeen) August 7, 2017
「ターボモード」はその名のとおり、ゲーム内のゲームスピードを加速する新要素だ。Steam版『閃の軌跡』から導入された要素であり、旧作へ逆輸入する形となる。Steam版『閃の軌跡』はR2ボタンでリアルタイムにターボモードの切り替えができることに対し、『空の軌跡』シリーズではあらかじめターボモードのオン・オフや倍速スピードを起動前に設定し、ゲームをプレイする。項目はフィールドターボとバトルターボの二種類があり、速度は1.5倍、2倍、3倍、4倍、5倍、そして6倍から選ぶことが可能。まだまだベータの段階であり、こうした仕様ものちに変更される可能性があるだろう。
『空の軌跡』シリーズは三作品とも、先の読めないシナリオ、魅力的なキャラクター、物語を盛り上げるサウンドなどが高い評価を得ている。一方で、古典的なRPGシステムを採用しているがゆえに現代のゲームと比較すると戦闘テンポはゆるやかで、同シリーズを楽しむには「我慢強さ」がいると評される一面もある。そういった点を考慮すると、「ターボモード」を導入する意味は大きい。グラフィックなどは現代の作品と比較して見劣りするものの、RPGとして丁寧に作られており、倍速できるのであれば今遊んでも古さを感じさせないだろう。
とはいえ残念ながら、Steam版『空の軌跡』は日本語に対応しておらず、英語でしか各作品の「ターボモード」を味わうことはできない。ただし、同じく日本ファルコムが開発する『閃の軌跡』と、今月発売される『イース7』は、日本語字幕およびインターフェイスに対応し、9月にNIS Americaから発売される『イースVIII -Lacrimosa of DANA-』は日本語音声も含んでいる。