【UPDATE】スマホアプリ「Nintendo Switch Online」ボイスチャットはアプリが「バックグラウンド状態」では動作しない仕様か
【UPDATE 2017/9/13 10:30】
ニンテンドー・オブ・アメリカは、9月12日に配信中のスマホアプリ「Nintendo Switch Online」のバージョン1.1.0アップデートを実施した。このアップデートにより、スマートフォンがバックグラウンドおよびスリープモードでもボイスチャットが引き続き利用できるようになった。当該記事で扱った課題が解消された形だ。
【原文 2017/7/20 12:05】
ニンテンドースイッチと連携したモバイルアプリ「Nintendo Switch Online」の配信が始まった。iOS/Android向けに配信されたこのアプリを使えば、『スプラトゥーン2』などのオンライン対応タイトルと連携し、フレンドとの合流やボイスチャットを楽しむことができる。正式サービス開始は2018年で、現時点での利用は無料。ゲーム機本体ではなくスマートフォンを介して使用するという、やや特殊な形態のオンラインサービスになっている。国内では『スプラトゥーン2』が発売される明日7月21日に稼働開始が予定されているが、いち早くこのサービスを体験している海外メディアからとある部分に指摘が集まっている。
懸念されているのはボイスチャットに関する仕様だ。特に目立っているのは、「バックグラウンド状態になると動作しない」という報告。スマートフォンは一般的には、画面を点けて放っておくと暗転、つまり節電するためにスリープという名のバックグラウンド状態になる。 またスリープだけでなく、ほかのアプリを使用している時も、それ以外のアプリはバックグラウンド状態に陥る。つまり、画面をつけっぱなしにして「Nintendo Switch Online」アプリのみを動かしている時にのみ、ボイスチャットが動作する仕様だとされている。
この仕様はEurogamer、VentureBeat、GameSpotなど海外の大手メディアがこぞって報じている。ただ、AndroidとiOSにおけるバックグラウンド状態における挙動がやや異なっており、それぞれのメディアが使用機種を明記していないので、iOS/Androidどちらかもしくは両方でこの挙動となるのかは不明だ。ちなみに国内外ともに任天堂公式サポートページのQ&Aにて「通話中や他のアプリを起動している間、ボイスチャットの接続は切れてしまいますが、もう一度『Nintendo Switch Online』アプリを起動することで、同じルームでボイスチャットを再開することができます。」と記載されている。他アプリを起動してしまうとボイスチャットが動作しないことは公式も認めているということだ。スリープ状態の挙動が同様のものであるかは確認しなければわからないが、基本的にバックグラウンド状態ではボイスチャットが動作しないと考えられる。
任天堂は昨年3月に配信したモバイルアプリ「Miitomo」でも、リリース当初はバックグラウンド状態やロード時間など挙動に問題を抱えていたが、のちのアップデートにより劇的な改善を見せている。『スプラトゥーン2』と同時に配信されるということで、「Miitomo」以上の注目を集めると考えられる「Nintendo Switch Online」。「アプリがバックグラウンド状態ではボイスチャットが動作しない仕様」は非常に使い勝手が悪く、任天堂にとっては「Miitomo」と同様の改善アップデートが急務となるだろう。