任天堂、現在も「QOL事業」の新プロダクトを開発中。生活の質を楽しく向上させる


任天堂は昨日公開したアニュアルレポート(pdf)にて、「Quality of Life(QOL)事業」の新プロダクトを現在も開発中であることを明らかにした。同レポートの研究開発に関する活動報告にて伝えられたもので、展開時期やプロダクトの概要など詳細な情報については触れられていない。

アニュアルレポートでは、「我々は人々のQOLを楽しく向上させる新プロダクトを開発中です」と記載。任天堂の目標は、人々が楽しい方法でQOLを向上する努力を日々続けられるようにすることだと続けられている。また睡眠と疲労状態を可視化し、これらを情報にもとづいたさまざまなサービスを提供していくともしている。

2014年10月には、ベッドや布団の横に置くだけでマイクロ波によって心拍や呼吸などを調べるデバイス案が公表。これらのデータはクラウドサーバーに送られ、睡眠や疲労状態が算出されるというコンセプトだった。 image by official site

任天堂の「QOL事業」は、前任天堂社長の岩田聡氏が2014年1月に「任天堂の娯楽を再定義する」というコンセプトのもと発表。同年10月には、その第一弾として「睡眠と疲労」をテーマにした商品が開発中であることや、米国の医療機器メーカー「ResMed」と提携することが明らかにされていた。しかし、2016年3月の決算会見にて現任天堂社長の君島達己氏は、当初2016会計年度までとされていた「QOL事業」の開始時期を延期し、任天堂の製品レベルに達さなければ事業を継続するか再検討することを明らかにしていた。