アリーナシューター『Quake Champions』Steamでもリリースへ。 Bethesda.net Launcherを介すことなくプレイ可能


Bethesda Softworksは6月23日、現在PCでクローズドベータテストを実施中の『Quake Champions』について、Steamでリリースする計画があることを公式フォーラムに掲載した本作のFAQの中で明らかにした。

本作は現在、公式サイトからダウンロードできる「Bethesda.net Launcher」を起動してからプレイする必要があるが、Steam版のプレイヤーはBethesda.net Launcherを起動することなくプレイできるようになる(Bethesda.netアカウントとの紐付けは必須)。ただし、現在実施中のベータテストについてはBethesda.net Launcher向けにのみ提供するとしているので、Steamを通じてプレイできるのは次の段階のベータテストか、正式リリースを迎えてからということになるだろう。

『Quake』シリーズ最新作となる本作はマルチプレイ専用で、id SoftwareとSaber Interactiveが共同開発している。eSportsをはじめ、プロやアマチュアによる競技シーンで利用されることを念頭にデザインされている。ハイスピードに展開するアリーナシューターというシリーズの要素を受け継ぎつつ、「Champion(チャンピオン)」と呼ばれる使用キャラクターにはそれぞれ固有のアビリティや属性を持たせるなど新たな要素も取り入れている。チャンピオンはアーマーなど見た目のカスタマイズも可能だ。

冒頭で述べたように、本作は現在クローズドベータテストをおこなっており、FAQでは開発の最優先事項として、ゲームのパフォーマンスや安定性、ネットコードの向上を挙げている。また、6月29日からは公式大会「Quake World Championships」の予選が始まるため、それまでにチャンピオンや武器のバランス調整を実装できるよう取り組んでいるとのこと。

『Quake Champions』は、PC向けに基本プレイ無料で提供予定。すべてのマップやゲームモード、武器を利用可能だが、使用できるチャンピオンがRangerに固定されており、そのほかのチャンピオンを使用したい場合は個別もしくはバンドルパックを購入することになる。本作は競技シーンを意識して開発されていることもあり敷居が高く感じられるかもしれないが、Bethesdaによると新たなプレイヤーでも簡単に学ぶことができるよう配慮しているとのこと。そういった意味では、わずかな手間の違いかもしれないが、Steamを通じて手軽に入手、プレイできるようになることは嬉しいニュースだろう。

*『Wolfenstein』シリーズからBJブラスコビッチが参戦。当初強すぎたため、FAQでは銃の連射速度を遅くするなど調整をおこなったことを報告している