『Friday the 13th: The Game』レトロ・ジェイソンやキャンプ指導員用コスメを追加する最新アップデート配信開始
IllFonicは6月21日、『Friday the 13th: The Game』のコンテンツ・アップデート第1弾の配信を開始した。本作は映画「13日の金曜日」シリーズを題材としたサバイバル・ホラーゲーム。国内ではSteamより購入可能。プレイヤーはホッケーマスクでおなじみの殺人鬼ジェイソン・ボーヒーズと、青春真っ只中のキャンプ指導員7人に分かれてプレイする。ジェイソンとなったプレイヤーはさまざまな特殊能力を使いつつキャンプ指導員たちを追い詰め、一方の指導員たちはキャンプ場から脱出する方法を見つけるか、20分の制限時間が過ぎるまでジェイソンから逃げ切ることが目的となる。
今回のアップデートでは、「Mitch Murder」によるオリジナル・チップチューン、各キャンプ指導員用の新コスチューム、そして「レトロ・ジェイソン」スキンが追加される。「レトロ・ジェイソン」は1989年にリリースされたNES向けソフト『Friday the 13th』のジェイソンを元にデザインされたものだ。また6月23日には各プレイヤーに13000CP(カスタマイゼーション・ポイント=キャンプ指導員のパーク、ジェイソンの処刑技アンロックに使用)が付与されるほか、2日間にかけて経験値2倍キャンペーンが実施される予定である。新規プレイヤーにとってはキャラクターを手早くアンロックし、レア度の高いパークを揃える絶好のチャンスだ。
本作は5月26日のリリース以降、接続障害、マッチメイキング機能の不具合、プレイヤーデータの同期エラーなど数々の問題に悩まされていたが、開発陣の精力的なアップデートにより改善されつつある。アカウントのなりすましにより、獲得済みのパークが知らないうちに売られてしまうという問題に関しても、6月17日のアップデートにより対策が取られている。今回の13000CP付与というのは、なりすまし被害にあったプレイヤーへの補償にもなるだろう。
そのほかジェイソンの攻撃が届かない「意図せぬ安全地帯」がいくつか削除されたほか、チームキルに対するペナルティが「−200XP」から「−1000XP」に変更されたことで、チームキルしたプレイヤーがマッチ終了後に得られるXPが「0」に等しくなった。なお同じチームキルでも、単なるアクシデントによるもの、脱出用車両の席を確保するための裏切り、個人間のトラブル、特に理由はない興味本位のものまで種類はさまざまである。本作においてはプレイアブル・キャラクターを一通りアンロックし終えるまでレベルを上げると、そこから先はコスメ・アイテムのアンロック以外に経験値を稼ぐ目立った理由がなくなってくる。そのため経験値ペナルティだけでは、興味本位のチームキルに対する抑止力としては弱いという懸念は今でも残っている。
チームキルは公式フォーラム上でも問題視されているもので、ジェイソンとキャンプ指導員の共謀、処刑中のマッチ切断(ジェイソンにキル・ボーナスが入らなくなる)とともにコミュニティ内での議論が続いている。開発陣にとっても、オンライン対戦ゲームを運営する上で避けては通れないトピックだ。リリース当初の問題が落ち着きを見せはじめた『Friday the 13th: The Game』は今、こうしたプレイヤーに対する処置の見直しが求められる時期に差し掛かっているのだろう。