『FUZE Code Studio』ニンテンドースイッチ向けに発表。プログラミングを学びながら、オリジナルゲームを制作可能
イギリスに拠点を置く教育関連企業FUZE Technologiesは6月19日、『FUZE Code Studio』をNintendo Switch(ニンテンドースイッチ)向けに2018年第2四半期に発売すると発表した。本作はゲームではなく、「FUSE BASIC」というBASICをもとにした独自のプログラミング言語を内蔵する、テキストベースのプログラミング環境だ。これを利用してユーザーがオリジナルのゲームを作ることができる。
FUZE Technologiesはイギリスに拠点を置く教育関連企業で、「FUSE BASIC」はイギリス国内外の数百の学校で採用されているとのこと。イギリスのプログラミング教育においては、「Scratch」などのごくシンプルなプログラミング言語を用いて学び始め、その次には「Python」や「C++」といった汎用プログラミング言語へ移行しているという。FUZE Technologiesは、その間を繋ぐステップアップの過程として分かりやすい学習環境が必要だとして「FUSE BASIC」を開発したそうだ。
「FUSE BASIC」はプログラミングの経験がなくとも始めることができ、オリジナルのアプリや2D/3Dゲームを作ることができるという。Nintendo Switch版では、Joy-Conのボタン入力やセンサー情報を取得でき、制作したアプリ/ゲームで利用できる。もちろん、Nintendo Switchドックからのテレビ出力にも対応する。
また、プログラムして鳴らせるシンセサイザーやスピーチエンジンが搭載されているほか、グラフィックやサウンドのアセットがあらかじめ収録されており、これらを制作するオリジナルのゲームなどに利用することができる。アセットはDLCとして追加販売していく計画があるそうだ。なお、プログラミングする際はUSB接続のキーボードが利用できるほか、Nintendo Switch本体の画面に表示するソフトウェアキーボード、またJoy-Conを使った入力もできる。
FUZE Technologiesは、任天堂に開発者登録をしてすでに承認されており、この『FUZE Code Studio』はニンテンドーeショップで正式に販売される予定だ。同様のソフトとしては、スマイルブームがBASICを使用した『プチコン』シリーズを任天堂プラットフォームで発売しており(Switch版は発売されていない)、ユーザーによるゲーム作品が数多く制作され共有されている。「FUSE BASIC」は本来は教育目的のものだが、こちらでもさまざまなゲームが作られ、活気あるコミュニティが生まれることに期待したい。