「パラッパ」「ギタルマン」開発者らが手がける『Project Rap Rabbit』のKickstarterキャンペーンが終了。目標額には遠く及ばず
七音社やイニスジェイが開発を担当する新作リズムアクションゲーム『Project Rap Rabbit』のKickstarterキャンペーンが終了した。初期目標額は85万5000英ポンドとなっていたが、支援表明された額は16万2057英ポンドにとどまり、残念ながら開発資金の獲得には至らなかった。支援を表明したユーザー数は2920人となっている。
イギリスのパブリッシャーPQubeが手がける同作は、『パラッパラッパー』を手掛けた七音社の松浦雅也氏と『ギタルマン』開発イニスジェイの矢野慶一氏が制作するタイトルつとして先月発表された。舞台は16世紀の日本、プレイヤーは農民ウサギの息子トトマル(Toto-Maru)を操作し、一癖も二癖もあるキャラクターたちとのラップバトルに挑戦する。ラップバトルは従来のノーツをタイミング良く押すリズムゲームのスタイルに加え、どのようにラップで反撃するかを選択することで曲や歌詞が変化するといった要素も加えられている。
※6月はじめに公開されたコンセプトゲームプレイ映像。「マムシチンピラ」との戦いが描かれており、敵の歌ったキーワードで反撃する様子が確認できる
『Project Rap Rabbit』の制作チームはKickstarterのアップデートにて、ハイクオリティなリズムアクションゲームの資金調達は難しいと考えていたとコメント。一方で『Project Rap Rabbits』は素晴らしいゲームになると考えていたものの、残念ながらそれを全世界に十分証明することができなかったと伝えている。
また制作チームは規模を縮小してプロジェクトを進める意向はなく、現時点では『Project Rap Rabbit』の開発を続行しない考えのようだ。ただし、先週開催されたE3では同作に関するクローズドなミーティングの場が多数あったことが伝えられており、どのような話があったかは完全に伏せられているが、なんらかの形でプロジェクトに続行するように制作陣も尽力しているようだ。
制作チームは『Project Rap Rabbit』へのサポートを表明したユーザーに感謝しつつ、Kickstarterでのこの発表が最後とならないことを願っていると締めくくっている。