Valve、「Steam Direct」をリリース。Steamでゲームをリリースするまでのプロセスをよりわかりやすく

Valveは先週予告していたとおり、本日「Steam Direct」をリリースした。Steam Greenlightからバトンを受け取って始まる同制度は、Valveとコンタクトしたことがない新規参入者が、よりわかりやすいプロセスにてSteamにてゲームを配信するための制度となっている。

Valveは先週予告していたとおり、本日「Steam Direct」をリリースした。Steam Greenlightからバトンを受け取って始まる同制度は、Valveとコンタクトしたことがない新規参入者が、よりわかりやすいプロセスにてSteamにてゲームを配信するための制度となっている。

「Steam Direct」の配信とともにプロセスの詳細も発表されているので、ひとまず大まかな流れを追ってみよう。開発者はまず「デジタル事務処理」にて自身の住所や連絡先、本人確認や税務情報、銀行口座情報などをValveへと提出する。受理されるとSteamのAPIであるSteamworksへとアクセスすることが可能。ここでゲームビルドをアップロードしたりストアページを設定したりすることができるようになり、ゲームの配信へと進むことになる。

ただし、ゲームが実際に配信されるまでにはさらにいくつかのステップがあり、即座にゲームビルドをアップロードして配信することはできない。まず1本のゲームを配信するごとに100ドルのアプリケーション料をValveへと支払う必要がある。これはいたずらのようなゲームが投稿されるのを防ぐための処置で、そのゲームが1000ドルの売り上げを達成した時点で返金される。

そして次に、投稿されたゲームはValveのレビューチームが1日から5日ほどテストプレイし、作品が有害なものでないか、ストアページ上の説明と整合性が取れているかなどをチェックする。このほか、ストアページは少なくとも発売の2週間前には公開されている必要もある。またこのほかにも、過去にSteamでゲームをリリースしたことがない場合には、アプリケーション料を支払ってから30日間の審査期間が設けられることになる。

「Steam Direct」はこちらより申し込み可能。Valveによると、今後はしばらく同制度を稼働させたあと、開発者の行動や提供されたゲームの数などに関する分析が共有される予定となっている。

Shuji Ishimoto
Shuji Ishimoto

初代PlayStationやドリームキャスト時代の野心的な作品、2000年代後半の国内フリーゲーム文化に精神を支配されている巨漢ゲーマー。最近はインディーゲームのカタログを眺めたり遊んだりしながら1人ニヤニヤ。ホラージャンルやグロテスクかつ奇妙な表現の作品も好きだが、ノミの心臓なので現実世界の心霊現象には弱い。とにかく心がトキメイたものを追っていくスタイル。

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