周辺機器メーカーHyperkinは6月11日、Windows 10 PC/Xbox Oneに対応するコントローラー「The Duke」を発表した。海外メディアGizmodeが報じている。これはマイクロソフトが2001年にアメリカで発売した初代Xboxに同梱されていた標準コントローラーを復刻したもので、今年の年末に発売予定だ(価格未定)。
元になったコントローラーは、日本人にとってはXboxユーザーであってもあまり馴染みがないかもしれないが、それもそのはず。初代Xboxが2002年に日本で発売される際には、日本人の手の大きさに合わせて一回り小さな「XboxコントローラーS」が代わりに同梱されていた。それほどこのコントローラーは大きかったため、本機の名前の由来でもある「Duke」と呼ばれるようになった。そして、ほどなくして日本以外の国でも「XboxコントローラーS」が標準コントローラーとして置き換わっていった歴史がある。
このDukeの復刻については、マイクロソフトで初代Xboxの開発に携わったSeamus Blackley氏が、かねてより取り組んでいることを表明していたが、今回Hyperkinと協力する形で実現した。Hyperkinはマイクロソフトとも協力して開発しており、Dukeの形状をそっくりそのまま再現している。
ただし、いくつかオリジナルとは異なる点もある。まずSTARTとBACKボタンが、Xbox Oneコントローラーに合わせてビュー・Menuボタンに置き換わる。そしてLRトリガーの上には、もともとは無かったバンパーボタンが増設。そして特徴的な中央のXboxロゴ部分には液晶ディスプレイがはめ込まれ、Xboxロゴがアニメーション表示されるという。なお、このThe Dukeは有線タイプのコントローラーで、9フィート(約2.7m)の取り外し可能な接続ケーブルが付属する。
マイクロソフトは本日6月12日に開催したXbox E3 2017 Briefingで、Xbox Oneが初代Xboxタイトルの後方互換に対応することを発表しており、こちらも今年の年末に提供開始される予定となっている(関連記事)。初代Xboxゲームを当時と同じ感覚でプレイしたいユーザーには最適なコントローラーとなるだろう。馴染みのない日本人としては、「XboxコントローラーS」バージョンもぜひ期待したい。