85本ものゲームが内蔵されたGenesis/メガドライブ互換機「Sega Genesis Flashback」が海外発表。720pのHDMI出力に対応
AtGames Digital Mediaは6月9日、セガのコンソール機メガドライブの海外版であるGenesisの互換機「Sega Genesis Flashback」を発表した。同社はセガと提携して中国などでの流通を担当しているほか、過去のセガハードの互換機を開発・販売している。
本機は、本体にあらかじめゲームが収録されており、テレビに繋ぐだけで楽しめるいわゆる「プラグ&プレイ」と呼ばれるハードの一種で、海外の一部地域では一般的である。その上で、これまで発売されたGenesis/メガドライブのカートリッジを挿してプレイすることもできる。ただし、本機はエミュレーションで動作しており、その開発はセガではなくAtGamesがおこなっているためか、すべてのゲームカートリッジが動作するというわけではないようだ(発表では「ほぼすべて」のカートリッジに対応としている)。
Sega Genesis Flashback first look! pic.twitter.com/OC3P6LgBqh
— AtGames (@AtGamesGaming) June 9, 2017
本機は、オリジナルのGenesis/メガドライブのデザインを踏襲しており、2.4GHzの無線コントローラーが2つ付属する。このコントローラーには「REWIND」ボタンが追加されており、ゲームをプレイ中にミスした際に押せば、直前からやり直すことができる機能がある。コントローラー入力も装備されているため、オリジナルのコントローラーを利用することもできる。また映像/音声出力には、同社の互換機としては初めてHDMIポートを採用している。これにより720p解像度で映像が出力される。
気になる収録タイトルだが、『ソニック』シリーズや『ファンタシースター』シリーズ、『バーチャファター2』など実に85本ものゲームが収録される(すべて海外版)。「Sega Genesis Flashback」は今年の夏に予約受け付けが開始され、9月に海外で発売予定だ(価格未定)。
今回、有線コントローラーにコンポジット出力タイプの「Classic Game Console」や、2.8インチディスプレイを搭載した携帯型の「Ultimate Portable Game Player」の2017年モデルも発表されている。同社は同タイプのものを毎年のように発売しており、おそらく内蔵ゲームに変更が加えられたのみと思われる。ちなみに「Ultimate Portable Game Player」はSDカードスロットを搭載しており、“ユーザーが所有するゲーム”を追加できるとしている。