Steam/PlayStation 4/Nintendo Switch向けに5月2日より販売されている『TumbleSeed』。『TumbleSeed』は「ローリー・ローグライク」なるジャンルを冠した作品で、画面の左右に渡された細長い棒を傾けたり上下に動かしたりして、棒の上に乗せた主人公のSeed(種)を転がしながら自動で生成される山を登っていく。粗っぽく言うならば、「新幹線ゲームとローグライクの融合」といった表現もできる。Nintendo Switch向けには、対応言語は英語のみながら国内向けにも販売されている。
『TumbleSeed』はその独創的なコンセプトや色鮮やかなビジュアルデザインが高い評価を得る一方で、とある点に批判が集まっていた。その点というのは、難易度だ。ゲームプレイ映像を見ればすぐにその難易度の高さを感じ取ることができるだろう。細かいコントロールを求められる“イライラ棒”にも似たゲームプレイは、プレイヤーに挑戦を投げかけているが、乗り越えられないプレイヤーにとっては挑戦ではなく障害となってしまう。Nintendo Switch版はMetacriticでも79点と高い点数を記録しているものの、GameSpotといったメディアや一部のユーザーから難易度(difficulty)が楽しさを削ると評されている。
こうした批判を受けて、開発者のひとりであるGreg Wohlwend氏はTwitterにて声明をあげる。
[perfectpullquote align=”full” cite=”” link=”” color=”” class=”” size=””]先週から『TumbleSeed』のレビューへの問い合わせについて返信をしていないのには理由があります。レビューするために現在のバージョンのゲームを5~10時間プレイすれば、あなたはきっと難しすぎると思い、ゲームを終えてしまうことになるでしょう。そうした問題について今取り組んでいるところです。セーブができるようになるわけではないですが、あらゆるプレイヤーが挑戦できるものにしたいと思っています。[/perfectpullquote]
またWohlwend氏は、『TumbleSeed』はこれまでに携わったなかで最高のゲームとしながらも、こうした点(難易度)については失敗であったと語り、改善できるように取り組んでいくことを明かしている。
If you've reached out for a review code for @TumbleSeedGame in the last few weeks and we haven't gotten back to you, it's for good reason…
— Greg Wohlwend (@aeiowu) June 6, 2017
このように、Wohlwend氏は難易度について猛省してきっている様子だ。氏の表明に対して喜びを示す返信も多いが、「間違いだと思わない。『TumbleSeed』はとてもユニークだし、みんながそれを受け入れるとは限らないというだけ。」といった声や「開発者が難易度について謝る必要があるとは思えない。」と疑問を投げかけるユーザーも存在する。
少なくともMetacriticやSteamレビューでは約8割のユーザーがゲームを評価しており、オリジナルの難易度を変更する選択をするならば、支持されているゲームデザインを変えるというリスクのある行動にもなり得る。難易度は人によって適切なものが異なるので、イージーモードなど新たなオプションを用意しない限り、すべてのプレイヤーを幸せにするのは難しそうだ。
【UPDATE 2017/6/8 19:20】
Wohlwend氏は自身のTwitterにて、修正を加えた新たなモードを用意する予定があること、そして現在の難易度はそのまま保たれることを明かしている。
thanks! and yes, don't worry, the same difficulty will remain. any changes are new modes, the core game will remain intact. 🙂
— Greg Wohlwend (@aeiowu) June 7, 2017