宇宙船探索ADV『Outreach』ゲームプレイ動画が公開。謎の宇宙軍事計画中に消えたクルーの手がかりを追う

Gambitious Digital Entertainmentは6月7日、イギリスに拠点を置くインディースタジオPixel Spillが開発中の宇宙船探索アドベンチャーゲーム『Outreach』のゲームプレイを紹介するトレイラーを公開した。

Gambitious Digital Entertainmentは6月7日、イギリスに拠点を置くインディースタジオPixel Spillが開発中の宇宙船探索アドベンチャーゲーム『Outreach』のゲームプレイを紹介するトレイラーを公開した。

本作の舞台は、東西の冷戦が終結を迎えようとしている最中の1986年。地球の低軌道上を周回するソビエトの軍事宇宙ステーションからの連絡が途絶えたことを受けて、一人の宇宙飛行士が現場へ送り込まれる。プレイヤーはその宇宙飛行士となって、宇宙ステーションでなにが起こったのか調査をおこなう。

https://www.youtube.com/watch?v=EFgtTUZXM84

奇妙なことに宇宙ステーションの船内にいるはずのクルーたちの姿はなく、さまざまな物が無重力で浮かんだ状態で散乱している。主人公の宇宙飛行士は「彼らはなにか別の任務を負っていたのか?」と不思議がる。トレイラーでは地上の管制官と交信しながら、ロックされたターミナルの再起動を試みたり、放置されたカセットテープを再生する様子が確認できる。また、カメラで現場を撮影するシーンもあり、プレイヤーは宇宙ステーションの各モジュール内をくまなく探索し、行方不明になったクルーたちについての手がかりを集めていく。

また、調査は船内だけでなく船外でもおこなうことになる。本作は無重力空間をリアルに再現しており、移動する際には壁を手や足で押して推進力をつけて進み、なにかに掴まることでその場にとどまることができる。閉鎖空間である船内ではさほど注意を払う必要は無いかもしれないが、船外においてはうっかり宇宙空間に投げ出されてしまうと死に直結する。

本作のストーリーには、冷戦とその時期に囁かれた宇宙開発競争にまつわる陰謀論を含むフィクションと、現実の歴史を織り交ぜているという。そしてゲームの舞台となる宇宙ステーションなどの環境やテクノロジーについては、当時実際に使用されたものを文献や写真、記録映像などで研究したうえで再現している。

昨年には、1970年代におこなわれた月探査計画に参加したロシア人元宇宙飛行士へのインタビューという形をとった、本作の実写トレイラーが公開されていた。1974年にソビエトが月探査計画を中断した後の彼の記録が一切残っていないことを指摘するジャーナリストは、本作の舞台となる宇宙ステーションの写真を示し、当時軍事に関連する「Operation Outreach」に参加し、“事件”が起こった際には地上の管制を指揮していたはずだと詰め寄る。そして、なにが起こったのか真実を語ってほしいと尋ねると、元宇宙飛行士は「真実は深い闇に葬られており、君もそしてほかの誰も知ることは無い」と述べる。本作ではプレイヤーは、その事件とは一体なんだったのか、国家機密に関わる大きな謎を解き明かすことになるようだ。本作は2017年内にWindows/Mac(Steam)向けに発売予定だ。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

記事本文: 6876