『鉄拳7』好調な出足、『13日の金曜日』は勢いを維持。先週のSteamセールスを観測する「振り返りSteam」


Steamストアにおける「全世界売り上げ上位」を観測し、チャートに浮上した最新作や注目作を独断と偏見で紹介する週間連載企画「振り返りSteam」。第十二回となる今回は5月29日(月)から6月4日(日)のSteamランキング情報をお届け。

鉄拳7

今月6月2日にリリースされた『鉄拳7』が好調な出足を見せている。発売直後こそは勢いはやや控えめであったものの、Steamレビューの好評の後押しを受けるように、チャートランクは日に日に上昇。ここ数日は、トップ3に位置している。全体的な完成度がを称賛を受けるほかにも、オンラインの快適さやボリュームなどが評価されており、MetacriticOpencriticでも、安定したスコアを記録している。ピークタイムには2万人弱のプレイヤーが同時接続していることも報告されており、順風満帆なスタートを切ったといえる。

13日の金曜日

発売以来、着々と順位を上げてきているのが『Friday the 13th: The Game(13日の金曜日)』。開発側が想定していた数を大きく上回るプレイヤーがアクセスしたことにより不具合が多発し、立ち上げはやや前途多難であった。しかし、そんな不具合もなんのその。1vs7の鬼ごっこホラーというジャンル、ジェイソンが恐ろしく強いという設定が、ゲーム実況界隈に受け入れられ、Twitchでも『Overwatch』や『H1Z1』につぐ人気タイトルとなっているとTwitchstatsでも報告されている。こうしたストリーミングコミュニティに支えられ、うまく視聴者を巻き込めている印象だ。YouTubeを代表とした動画投稿サイトでも熱い視線が向けられるホットなタイトルのひとつとなっており、しばらくこの人気は続くだろう。

Northgard

先週急上昇したのは、『Evoland』のShiro Gamesが手がける『Northgard』。北欧を舞台とした本作は、バイキングを束ねて大陸を開拓していくストラテジーゲームだ。同作は、2月23日に早期アクセス版がリリースされた。今回急上昇したのは、5月31日に実施されたv0.2.4967アップデートにおいて、マルチプレイヤーモードが実装されたことが影響しているようだ。2vs2や3vs3のチーム戦に加えて、全員と戦うバトルロイヤルのような形式のモードが用意されている。今回のアップデートにあわせて15%オフのセール実施されていることもあり、発売日以来の盛り上がりを見せている。

首位を守るのは『PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS』。先週AUTOMATONで紹介した、発売もしくは正式リリースされたタイトルは以下のとおり。

5月31日 地球に帰るための果てなき宇宙の旅に挑むRPG『The Long Journey Home』Steamなどで配信開始
5月31日 ホラーアドベンチャーゲーム『Perception』Steamで発売開始。盲目の女性が“音で見る”景色を表現する意欲作
5月31日 「犬の夢」が舞台の2Dアクション『Balthazar’s Dream』Steamにて配信開始。意識不明の飼い主を想う犬の活躍を描く
6月1日 3Dアクション『Hover』がSteamにて正式リリース。長沼英樹氏も楽曲提供の「ジェット セット ラジオ」風タイトル
6月1日 『Tokyo 42』SteamとXbox One向けに発売開始。未来の東京の屋上を舞台に、濡れ衣を晴らすため暗殺者となる
6月2日 魔女と農夫のかくれんぼマルチプレイゲーム『Witch It』早期アクセス販売開始。明るく愉快な魔女狩り
6月2日 「ハッカー」と「潜入者」に分かれてアジトを攻略する協力アクション『Hacktag』Steamにて早期アクセス版配信開始
6月2日 『Ultimate Epic Battle Simulator』がSteamで正式リリース開始。エルフやドイツ兵、カンガルーや机が交戦する戦場が演出可能
6月3日 やさしいシンセポップに乗せて癒しを届ける脱衣シューティング『DEEP SPACE WAIFU』198円で登場