スクウェア・エニックスが『Bulletstorm』のPeople Can Flyと提携。新作AAAタイトルを共同開発へ
スクウェア・エニックスは6月1日、People Can Flyと外部開発パートナーとして提携し、PC/コンソール向けの新作タイトルを共同開発すると発表した。発表文では「Brand new AAA title」や「a new high-end original title」と表現されているため、新規IPをベースにした大型タイトルとなるようだ。
今回の発表の中でSquare Enix London Studiosの責任者Lee Singleton氏は、People Can Flyを歓迎する言葉を述べたあと、「現在、我々全員がプレイしたいと思えるゲームを開発しています」と語っている。一方のPeople Can Flyの責任者Sebastian Wojciechowski氏は、スクウェア・エニックスはプロジェクトへの情熱と興奮を共有できるパートナーだと評し、共同開発への期待を述べている。
People Can Flyはポーランド・ワルシャワに拠点を置くデベロッパーで、2004年発売の『Painkiller』でデビューした。その後、Epic Gamesの傘下に入りEpic Games Polandと改名。『Gears of War』シリーズや『Infinity Blade』シリーズ、『Bulletstorm』などの開発に携わるが、2015年にはEpic Gamesを離れ、ふたたびPeople Can Flyにスタジオ名を戻すことになる。そして今年4月に、彼らの保有IPである『Bulletstorm』のリマスター版『Bulletstorm: Full Clip Edition』をリリースした。
このようなスタジオの歴史からも分かるとおり、People Can FlyはEpic Gamesが提供するゲームエンジンUnreal Engineのスペシャリスト集団でもある。今回の発表の中では同スタジオの規模拡大にも触れられており、People Can Flyは現在ゲームプレイプログラマーやAIプログラマー、VFXアーティストなど幅広い職種を募集している。そして多くの職種で、Unreal Engine 4に精通した人材を求めている。同スタジオがスクウェア・エニックスとどのようなゲームを手がけるのかは明らかにされていないが、Unreal Engine 4を活かしたリッチな表現のゲームになるのかもしれない。なお、スクウェア・エニックスは今月13日から開催されるE3 2017にブース出展するが、このプロジェクトについては披露する予定はないとのこと。