ホラーアドベンチャーゲーム『Perception』Steamで発売開始。盲目の女性が“音で見る”景色を表現する意欲作

Feardemicは5月31日、The Deep End Gamesが開発した『Perception』をSteamで発売した。価格は2199円で、6月7日までは1913円で購入可能。『Perception』は盲目の女性が主人公の、一人称視点ホラーアドベンチャーゲームだ。

Feardemicは5月31日、The Deep End Gamesが開発した『Perception』をSteamで発売した。価格は2199円で、6月7日までは1913円で購入可能。なお海外では6月に、PlayStation 4/Xbox One向けにも発売予定となっている。本作は盲目の女性が主人公の、一人称視点ホラーアドベンチャーゲームだ。

本作の主人公は、アメリカ・アリゾナ州フェニックスに住む29歳の女性キャシー。彼女は、謎の屋敷が登場する悪夢に何度もうなされており、そのことについてずっと調べていた。そして、マサチューセッツ州グロスターのエコーブラフという土地に、その屋敷が廃墟として実在していることを突き止め、彼女は悪夢とのつながりを調べるために現地へ向かう。

彼女は全盲で目がまったく見えないが、優れた聴力によって、あらゆる音の反響から物の位置や形を認識する能力「エコーロケーション」を習得している。ゲームは真っ暗闇に青白い光で景色が浮かび上がる独特のグラフィックで、これが彼女が“音によって見た”風景を表している。屋外では風の影響である程度見通しが利くが、静かな屋敷の中に入ると真っ暗闇になってしまう。そこでキャシーが持つ杖で床を軽く叩くと、その音の反響で一定の範囲が一定時間見えるようになる。しかし、エコーブラフには「プレセンス」と呼ばれる恐ろしい幽霊がおり、物音を立てるものに襲いかかってくる。プレイヤーには見るために音を出すことと、見られないように音を立てずにいることをうまく使い分けるゲームプレイが求められる。

本作は、2015年に実施したKickstarterキャンペーンを成功させて開発が進められてきた。また、キャンペーンで達成したストレッチゴールにより、日本語表示にも対応している。弊誌ではそのKickstarterキャンペーン直後に、The Deep End Gamesの設立者であり本作のクリエイティブ・ディレクターを務めるBill Gardner氏へのインタビューをおこなっている。本作が生まれた経緯などに興味がある方はぜひご覧いただきたい

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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