ジェイソンが帰ってきた。1対7の非対称マルチプレイ『Friday the 13th: The Game』リリース

映画「13日の金曜日」シリーズのゲーム化プロジェクトとしてIllFonicが開発する『Friday the 13th: The Game』が5月26日に正式リリースをむかえた。対象プラットフォームはPC(Steam)および海外PlayStation 4/Xbox One。Steamでの販売価格は3980円となっている。

映画「13日の金曜日」シリーズのゲーム化プロジェクトとしてIllFonicが開発し、Gun Mediaがパブリッシングを担当する『Friday the 13th: The Game』が5月26日に正式リリースをむかえた。対象プラットフォームはPC(Steam)および海外PlayStation 4/Xbox One。Steamでの販売価格は3980円となっている。

本作は殺人鬼ジェイソン・ボーヒーズと、キャンプ地クリスタルレイクを訪れた若きキャンプ指導員たち7人に分かれてプレイする3人称視点のホラーゲームである。ジェイソンの目的はただ一つ。ティーンエイジャーであるキャンプ指導員たちを一人残さずこの世から葬り去ること。一方の指導員たちはジェイソンの魔の手から逃れつつ、キャンプ場からの脱出を図る。

仲間の死体を目撃したり、暗闇の中で長時間過ごしたりすると恐怖心が高まり、ジェイソンに見つかりやすくなる

キャンプ指導員たちのステータス値(スタミナ、ステルス、スピードなど)はメンバーによって異なる。非力ながらもスピードとスタミナだけは誰にも負けないスポーティーな女性Vanessa、やや肥満で冴えない見た目だが機械のリペア能力だけはピカイチの青年Ericなど、いかにもホラー映画に出てきそうな配役となっている。

キャンプ指導員としてプレイする際は、タイムリミット(1マッチ20分)がくるまで一人で隠れ通してもよいし、他プレイヤーと連携して脱出用の車両・ボートの修理や、警察に助けを呼ぶための電話ボックスの修復に専念してもよい。クリア条件は一つではないのだ。またラジオを使って“ジェイソンを倒した男”「Tommy Jarvis」を呼べば、死亡済みのプレイヤーの1人がステータス値の高いTommyとしてゲームに復帰できる。

一方のジェイソンは、通常時の移動速度こそ遅いものの、原作以上にチート級の特殊能力を有している。好きな場所へ瞬間移動する「Morph」、感覚を研ぎ澄ませ指導員の気配を感じ取る「Sense」、一時的に透明になり高速移動する「Shift」、そして相手に気づかれずに忍び寄る「Stalk」と、一度彼に目をつけられたら絶望する他ない。

環境キルも用意されている

とはいえジェイソンは完全無敵というわけではなく、野球バットやナイフといった近接武器、爆竹、フレアガンなどを使って一時的にスタンできる。そのほかキャビンのドアをロックしたりトラップを仕掛けることで時間を稼ぐことが可能だ。自分がおとりになっている間、他メンバーに脱出準備を進めてもらう、あるいは他メンバーをおとりに使うことも戦術の一つとなるだろう。

マッチをこなしたら経験値とゲーム内通貨CPを獲得し、新しいキャンプ指導員とコスチューム、異なるバージョンのジェイソンをアンロックできる。CPを消費することでキャンプ指導員のパーク(特殊スキル)やジェイソンの処刑技の種類も増やしていける。特にキャンプ指導員のパークから得られる恩恵は大きいため、数をこなして生存確率を上げていこう。なお現時点ではマルチプレイモードのみが実装されており、シングルプレイ・キャンペーンは今後のアップデートで実装される予定だ。

ジェイソンという不死身の存在を操る、もしくはその脅威と立ち向かうファン必見の非対称型ホラー体験。ホラー映画に登場するティーンエイジャーらしいオーバーなリアクションと、こだわり抜かれたジェイソンの処刑技に見入りながら、クリスタルレイクで繰り返される惨劇の登場人物となろう。

Ryuki Ishii
Ryuki Ishii

元・日本版AUTOMATON編集者、英語版AUTOMATON(AUTOMATON WEST)責任者(~2023年5月まで)

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