新生『PREY』国内版のリリース開始。PS4ではゲーム序盤を試せる日本語体験版も配信中


ベセスダ・ソフトワークス/ゼニマックス・アジアは5月18日、1人称視点のSFアクションスリラー『PREY』の国内版をリリースした。対象プラットフォームはPlayStation 4/Xbox OneおよびPC。5月4日より配信されたSteam版についても日本語対応済みである。PlayStation 4向けには、日本語体験版『PREY Demo: Opening Hour』の配信も開始されている。体験版ではゲーム冒頭の1時間に触れることが可能。配信期間は5月18日から6月30日までとなっている。

本作の開発元は『Dishonored』シリーズを手がけたArkane Studios。2006年に発売された『PREY』(開発元:Human Head Studios)との繋がりはなく、IPを完全につくり直したタイトルとなっている。新生『PREY』の物語は2032年、地球外生命体「ティフォン」の研究を進める宇宙ステーション「タロスI」内で繰り広げられる。「タロスI」を所有する「トランスター」社の重役モーガン・ユウは、自ら人類の未来を左右する実験の被験者となるが、実験期間中に「タロスI」の研究施設から「ティフォン」が逃げ出し、ステーション内の人間を襲い始めてしまう。プレイヤーは記憶を失ったモーガンを操作し、「トランスター」の実態、そしてモーガン・ユウとは何者なのかを暴いていく。

モーガンは「ニューロモッド」と呼ばれる機器を使い、脳内構造を組み替えることで身体能力を強化したり、「ティフォン」の力を自ら操れるようになる。「ティフォン」の力は、コーヒーカップやトイレットペーパーといったステーション内の物体に擬態できるものや、強力な衝撃波を放つものなど多種多様。習得する能力に応じて戦闘スタイルだけでなくパズルの解き方まで変わってくる。使用できる武器もセメントのような接着剤を発射するグルーガンや、周囲の生き物をリサイクル素材に変異させてしまうリサイクルチャージなどユニークなツールが揃っている。攻略の自由度が高く、能力・武器の組み合わせをいろいろと試しながら「レトロ・フューチャー」な内装の「タロスI」内を探索できるというのが本作の魅力ポイントである。

ちなみに『PREY』はグリッチの多さからスピードランが盛んなタイトルであり、海外版のリリースから1週間でクリア時間が10分台に到達(ロード時間除く)。その後もルート開拓が進み、speedrun.comによると5月18日時点での世界記録はbjurnie氏の7分58秒まで伸びている。なお通常プレイ時の想定クリア時間は15時間から20時間ほど。決してボリュームが少ないタイトルではない。