ファンメイド作品『Half-Life 2: VR』がSteam Greenlightを通過した。『Half-Life 2: VR』はその名のとおり、2004年にValveより発売された『Half-Life 2』をVR化するというプロジェクトだ。Oculus RiftとHTC Viveに対応するだけでなく、UIなどもVRでのゲームプレイを考慮した3Dのものとなる。さらに、テクスチャやモデリング、エフェクトなどもリファインされるなど、リマスターレベルであると開発者も公言している。スクリーンショットを見ても、グラフィックに大きく手が入れられていることがわかるだろう。また、VRコントローラーへの最適化にも一段と力が入れられているという。
冒頭に述べたように、『Half-Life 2: VR』は、開発元であるValveが関係していない非公式ファンメイド作品だ。RoadtoVRによると、『Half-Life 2: VR』は2013年から開発されており、ボランティアスタッフによる制作が続けられてきた。
『Half-Life 2:VR』は5月11日に登場して以降、瞬く間に支持を集めて約4日間でSteam Greenlightを通過している。1000件もの投稿が寄せられるなどコメント欄からも熱気を感じさせる。Steam Greenlightの説明ページにはゲームの選出について「一定の投票数を得たことや、おる時期に上位に並んだことがあるということとは関係なく、牽引性の高いゲームがあった場合、その開発者へ連絡しています。」と記述されており、Valveが『Half-Life 2: VR』を認めて選出したと考えてもいいだろう。
Modやファンメイド作品には理解があることで知られているとはいえ、非公式のリマスター作品のリリースを認めるのは、さすがValveといったところだ。『Half-Life 2: VR』はSteam版『Half-Life 2』所持者向けに無料でリリースされるとのことだ。