任天堂、3DS向け『バッジとれ~るセンター』の更新を5月で終了。任天堂の基本無料ソーシャルゲームの先駆け


任天堂は、ニンテンドー3DS向け基本無料ゲーム『バッジとれ~るセンター』の更新を終了すると発表した。5月26日で新たなバッジの追加が終わるほか、「イチおし!Miiverse広場」の投稿も5月18日にて終了。豊富な会話のバリエーションが特徴的だった「バイト」が同じことを話すようになるという。なお、5月が終わっても引き続き『バッジとれ~るセンター』はプレイできるようだ。

『バッジとれ~るセンター』のマスコットキャラクターである「バイト」によると、バッジの追加が終了する理由は、セーブデータの容量の限界によるものだと説明。これまで本作では、1万種類ものバッジを追加してきたが、その限界が迫っていたようだ。バイトは、当初は3000種類ほどの追加を目標としていたが、最終的に1万種類まで到達できたことに満足感を示している。またバイトはあわせて「バッジケース」が1000種類までなのはニンテンドー3DSのメモリが理由であると説明。1000種類以上に増やすことも検討されていたが、テストの結果断念したことも明かしている。

『バッジとれ~るセンター』は2014年12月にリリースされた、任天堂のソーシャル型の基本無料タイトルの先駆けとなるゲームだ。ニンテンドー3DS向けには『だるめしスポーツ店』などいくつかの基本無料タイトルをリリースしていたが、定期的な更新や投稿による共有などソーシャル機能を持つ基本無料ゲームはあまりなく、『バッジとれ~るセンター』は、当時は新しい試みであったといえるだろう。

ゲーム内容としては、架空のゲームセンターにてUFOキャッチャーにも似た筐体のボタンをタッチし、自分の好きな「バッジ」を入手するというもの。バッジはニンテンドー3DSのホーム画面に配置してデコレーションすることができる。このマシンを遊ぶ際には、5プレイ90円を払う必要があるほか、定期的な無料プレイが開放されていた。

バイトのセリフやモーションはバリエーションに富んでおり、かつバッジの追加やコンテンツの更新も頻繁で、静かながら根強い人気を誇っていた。うさぎのバイトが強調するように、性能の限界が理由という点では、『バッジとれ~るセンター』更新の終了は、大往生とも表現できる。本作の運用により培われたノウハウは他タイトルでも引き継がれていくことだろう。

なお、『バッジとれ~るセンター』では4月28日から5月25日まで無料プレイが開放されているほか、『いつの間にか日記』のマスコットキャラクター「ニッキー」のバッジが新しく入荷されている。