StarbreezeによるVRアトラクション型シューター『Storm』のコンセプト映像公開


Starbreeze Studios(以下、Starbreeze)は5月10日に配信されたライブストリーム・イベント「Starstream」にて、VRヘッドセット「StarVR」用のアトラクション型Co-opシューター『Storm』のコンセプト映像を公開した。「StarVR」とはStarbreezeとAcerとのジョイント・ベンチャーであるStarVR Corporationが開発中のB2B向けVRヘッドセットであり、水平視野角210度/垂直視野角130度、5K解像度を実現するハイエンドなガジェットである。

https://www.youtube.com/watch?v=x32FHiJJyhQ

映像ではワイヤレスの「Star VR Large Field Edition」HMD、フォースフィードバック/フロア・トラッキング機能付きの周辺機器を装着した3対3のチームが、HMDに映し出されるSF設定の仮想アリーナ上で戦いを始める様子が描かれている。なお映像はあくまで『Storm』プロジェクトのビジョンを伝えるティザーであり、実際のゲームプレイについては不明である。「Starstream」でStarbreezeのCEO Bo Andersson Klint氏が「これまで何年も取り組んできたプロジェクトであり、この先も数年に渡り取り組み続ける」と語っているように、実際に体験できるようになるには、まだ時間がかかるだろう。

「StarVR」自体がB2B向けに開発されているため、『Storm』についても家庭用ゲームではなくロケーションベースのサービスとなる。Starbreezeは同じく「Starstream」にて発表された『PayDay VR』(参考記事)、「StarVR」向けに開発中のタイトル『Elementerra』、ロサンゼルスのIMAX VRシアターで公開された『John Wick Chronicles: Arcade Edition』など、近年VR事業に力を入れている。彼らが5月11日に公開したレポートでは『Storm』について「Co-opのPCゲームと競技性の高いE-SportをVRで体験するもの」と表しており、「我々の技術投資は全てこのビジョンを達成するために行われている」との力強い言葉でレポートを締め括っている。家庭用、商業施設用の両方の分野でコンテンツを制作するStarbreezeのVR戦略。その未来に期待したい。