【UPDATE】スクエニ、『Hitman』シリーズ開発の完全子会社「IO Interactive」の事業から撤退へ


【UPDATE 2017/5/11 17:05】 スクエニは日本語版『HITMAN』について、スケジュール通り2017年の発売を予定していると伝えている。

【原文 2017/5/11 16:04】 スクウェア・エニックスは、平世29年3月期 決算短信(pdfファイル)にて、Square Enix Europeの完全子会社「IO Intearactive」の事業から撤退する方針であることを明らかにした。IO Interactiveは2009年にスクエニにより買収されたデンマークのデベロッパーで、『Hitman』シリーズの開発元としても知られる。スクエニが事業撤退したのち、『Hitman』シリーズなどのIPがどうなるのか、またIO Interactiveが今後も存続するのかなどは明らかにされていない。

「特別損失の計上に関するお知らせ」では、以下のような文章で事業撤退に関して発表されている。

[perfectpullquote align=”full” cite=”特別損失の計上に関するお知らせ pdfファイル” link=”http://www.hd.square-enix.com/jpn/news/pdf/20170511_01.pdf” color=”” class=”” size=””]「当社グループは、開発体制強化のための資源の集中を進めております。その結果、当社完全子会社であるデンマーク法人IO Interactive A/S(「対象会社」)について、平成29年3月31日付でその事業から撤退する方針を決定しました。これにより、主に同事業に係るコンテンツ制作勘定の処分、無形資産の減損損失等4,898百万円を、平成29年3月期において特別損失に計上するものであります。

なお、当社は、この決定に基づき、対象会社への出資を確保すべく複数の投資家候補との協議を開始し、現在交渉中です。交渉が整うかどうかは現時点では不明ですが、当社株主、対象会社及びゲーム産業にとって最良の選択肢であると考えております。」[/perfectpullquote]

IO Interactiveは、1990年に「ASX Nr 14.811 Aps」という名で設立され、その後何度か社名を変更。2004年にはEidos Montrealに買収され、2009年にはEidos Montrealと共に欧州スクエニの傘下に入った。2000年にリリースした『Hitman: Codename 47』は、サンドボックス暗殺ゲームとして人気を博し、その後2016年の新生『Hitman』まで続編を重ね、映画版も展開されている。また同スタジオは、『Kane & Lynch』シリーズを開発してきたことでも知られており、いわゆる一昔前の洋ゲーが好きだったユーザーにとっては、馴染み深いスタジオだといえるだろう。

スクエニ傘下では最後の作品となった新生『Hitman』は、シリーズ初となるエピソード形式での配信を採用しており、2017年1月31日にはシーズン1のコンプリート版が販売されている。現時点で新生『Hitman』のシーズン2が登場するのかなどは不明となっている。スタジオの存続もふくめ、続報を追いたい。