気になるあの娘とのインスタントメッセンジャーを通じた淡い会話を描く『Emily is Away Too』5月27日配信
インスタント・メッセンジャーを通じて異性の友人と交流する青春アドベンチャーの新作『Emily is Away Too』が5月26日(日本標準時5月27日)にリリースされる。対象プラットフォームはWindows/Mac/Linux(Steam/itch.io)で、販売価格は4.99ドルを予定している。開発は前作『Emily is Away』と同じくKyle Seely氏。以下は2017年2月に公開されたトレイラー映像である。
前作『Emily is Away』は高校から大学時代にかけて交わされるEmilyとのもどかしいテキストのやりとりを、90年代風のノスタルジックなPC環境の中で描くアドベンチャーゲームである。2015年11月にリリースされた作品で、現在もSteamで無料公開されている(参考:弊誌レビュー)。Windows XPの起動音、90年代PCのハードディスク書き込み音、当時全盛期であったアーティストたちのプロフィール・アイコンなど、世代によっては自身の記憶が蘇ってくるようなビジュアルとサウンドが多くのプレイヤーの興味を惹いた。学生である主人公が、気になる異性に見栄を張ったり、テキストを打つときに本心を隠してしまったりと、そのぎこちないコミュニケーションを目にしたプレイヤーにやるせなさを感じさせる、甘酸っぱい青春物語であった。
新作『Emily is Away Too』は続編ではなく、新しい物語と人間関係が描かれる。今回交流するのはEmilyとEvelynの二人であり、彼女たちと交わす会話の選択肢によって物語が枝分かれしていく。古めかしい「EOL Instant Messenger」を通じて会話が展開される点は変わらないが、前作が90年代末から00年代前半を描いていたのに対し、今作はYouTube風の「YouToob」やFacebook風の「Facenook」が登場する00年代中期を舞台としている。
インスタント・メッセンジャーのプロフィール・アイコンも、映画「Juno」「Little Miss Sunshine」「007 Casino Royale」、海外コメディドラマ「That ‘70s Show」、アヴリル・ラヴィーンの「The Best Damn Thing」やマイ・ケミカル・ロマンスの「The Black Parade」など06年、07年をピンポイントに当てた画像が複数確認できる。今回ノスタルジアを感じるのは、当時学生時代を送った、つまり現在20代半ばから30代前半のプレイヤーたちとなるだろう。
今回は複数のエンディングが用意されるとのことで、プレイヤーが足掻くことで主人公の運命がどのように変わっていくのか。5月27日、「EOL Instant Messenger」にログインして確かめよう。