VOID Interactiveは5月4日、タクティカルFPS『Ready Or Not』を発表した。本作の舞台は現代のアメリカで、所得格差の広がりが混乱を生み、人質事件が頻発している。プレイヤーはエリートSWATチームの一員となり、そういった事件の解決にあたる。ゲームモードには最大8人でチームを組む協力プレイ、ほかのSWATチームと対戦するPvP、そしてAIに指示を出しながら戦うシングルプレイがある。なお、本作の開発にはUnreal Engine 4を使用しているとのこと。
ゲームはミッション形式となっており、まずマップを広げて侵入経路の確認などのブリーフィングから始まる。ミッションに合わせた装備もここで整えることになる。装備は各種銃器やグレネード、フラッシュバンはもちろん、はしごやスネークカメラ、またスタンガンなどの非殺傷アイテムもさまざま用意されている。こういったアイテムの種類は、プレアルファ版の現在では30種類ほどだが、ゲームバランスを確認しながら今後増やしていくという。
本作はリアルな表現をゲームに取り込むことを一つの目標としており、その例としてマウスのスクロールホイールを使ったシステムが紹介されている。本作の建物内には普通の開き戸のほかに、引き戸や回転ドアも登場するが、スクロールホイールはそういったドアの開閉に使用する。スクロールホイールに連動してドアを開閉できるので、たとえばゆっくり慎重にドアを開けて中の様子を確認することができるわけだ。また、入り組んだ屋内での人質事件においては、注意深く少しずつ動かなければならない場面もあれば、迅速に行動すべき場面もあるだろう。プレイヤーはスクロールホイールを使うことによって、自身の移動スピードを調節することができる。
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— VOID Interactive (@VOIDInteractive) May 4, 2017
本作は、キャラクターの動作/アニメーションにもこだわりがあるという。本作には、ほかのFPSゲームと同じくカバー/リーンがあるが、カバーに入った障害物からはどの方向にも自由にリーンできる。そのほか面白いところでは、装備/アイテムの使用時の演出がある。ミッションに持ち出した装備/アイテムは、当然ながらそれぞれ所定のポケットなりに収納されるはずだが、通常ゲームではそういった収納場所に関係なく取り出す動作をして使用するだろう。しかし本作では、グレネードやリロード時のマガジンなどを所定のポケットやポーチからきちんと取り出して使用するという。過剰なこだわりにも思えるが、これによってチームメイトの動作を見て今なにをしようとしているのかを確認できるメリットがある。
そのほか、銃器の見た目をリアルに再現することはもちろん、その種類や口径などによる性能の違いや、銃弾の侵入角や当たった素材による跳弾の違いの表現。また、プレイヤーが被弾した箇所や傷の程度によるダメージ表現の違いなどにも細かくこだわっているという。本作は2016年6月から開発が開始されており、前述したように現在はプレアルファ版の段階だ。現時点では具体的な発売時期は示されていないが、PC向けのリリースが予定されている。また、コンソール版についても常に検討しているとしている。