Nintendo of Americaは、Nintendo Everythingなどの英語圏向けのゲームメディアに対し、『マリオカート8 デラックス』がシリーズ最速の売り上げを北米で記録したと発表した。同地域ではローンチ初日に45万9000本以上を売り上げたという。なおこの数値はパッケージ版とデジタルダウンロード版の合計となる。
1992年のスーパーファミコン向け『スーパーマリオカート』から続く『マリオカート』シリーズ。『マリオカート8 デラックス』以前では、2008年のWii向け『マリオカートWii』が、発売初日に約43万3900本を売り上げる最高記録を保持していたことも明らかにされている。また、ソフトウェアの装着率は45パーセントとのことで、Nintendo Switchを所有する2人に1人が同作を初日に購入した計算となる。
なお昨日には、『マリオカート8 デラックス』が英国の最新売り上げチャートで1位に座していることがgameindustry.bizの報道で明らかとなっていた。英国では任天堂タイトルがチャートの1位になることは、2011年からで初めてだという。
『マリオカート8 デラックス』は、2014年にWii Uでリリースされた『マリオカート8』に新規コンテンツを加えた完全移植版で、今年4月28日にNintendo Switch向けに発売されたタイトルだ。『スプラトゥーン』からの参戦をふくめた新たな追加キャラクターをはじめ、新規コースやアイテム、さらには200ccクラスや初心者向けのハンドルアシスト機能などが搭載されている。
次の世代のゲームハードへと移行する際に、旧世代のタイトルが完全移植版として次世代ハードで登場することはよくあるが、それがここまで好調なセールスを記録するのはなかなかめずらしいといえるだろう。ただ、現在Nintendo Switchのゲームラインナップは豊富とはいえず、その状況が『マリオカート8 デラックス』の好調なセールスに影響を与えた可能性はある。あるいはWii UとNintendo Swichのプレイヤー層が違う証左でもあるだろうか。今後のNintendo Switch向けの新規タイトルとしては、6月16日に『ARMS』、また7月21日に『スプラトゥーン2』が発売される予定となっている。