『Slice, Dice & Rice』Steamで販売開始。体力ゲージなし、一撃死の緊張感の中で死合う2D対戦格闘ゲーム
ポーランドのインディースタジオDojo Gamesは4月28日、『Slice, Dice & Rice』をSteamで発売した。価格は980円で、5月5日までは784円で購入可能。本作は、1997年にPlayStation向けに発売された『ブシドーブレード』から影響を受けて開発された2D対戦格闘ゲームだ。
『ブシドーブレード』というと体力ゲージがなく、クリーンヒット一撃で勝負が決するシステムが大きな特徴だったが、本作も同様のシステムを採用している。攻撃には「横斬り(Horizontal Slash)」「縦斬り(Vertical Slash)」「強攻撃(Heavy Attack)」があり、順にモーションも隙も大きくなっていくが、その分攻撃力が強くなる。強攻撃は当たれば確実に相手を仕留められる。逆に言うと横斬りと縦斬りの場合、間合いを詰め切れずに攻撃が浅かった場合は一撃では倒せない。一撃死が強調されるゲームだが、死と隣り合わせの緊張感からか、仕留めきれない場面は意外に多い印象だ。なお、縦斬りは対空技としても威力を発揮する。
本作に防御は存在しないが代わりに「パリィ」が可能で、相手の攻撃に合わせてパリィボタンを押すと攻撃を弾いて数フレーム優位に立てる(強攻撃には通じない)。また、前方・後方へ短くダッシュすることができるので、これを利用して攻撃をかわしたり、一気に間合いを詰めて一閃ということも有効だ。なお、パリィとダッシュは攻撃モーション中に入力すると、その攻撃をキャンセルできる。またジャンプ中にダッシュを入力することでもフェイントとして機能する。一撃で勝負が決するため、こういったテクニックを駆使して間合いとタイミングを読み合うのだ。
掲載したトレイラーの画面下に時折「鰻(うなぎ)」と書かれたマークが確認できると思うが、このマークが表示されている際に相手が攻撃しようとすると、自キャラに赤いエフェクトが表示され、ほんのわずかにゲームがスローになる。つまり、相手の攻撃への対処をアシストしてくれる機能というわけだ。なぜ鰻なのかはわからない。なお、鰻マークは一度使用すると消え、相手と距離を取ることで回復する。
ゲームモードには、各キャラクターの物語とともに進める「Story」、対人・対CPUの対戦およびCPU同士の対戦を観戦できる「Versus」、そしてトレーニングモードの「Dojo」がある。プレイアブルキャラクターは現時点で8人おり、侍や僧兵、女戦士、死神などさまざま。もちろんそれぞれ使用する武器が異なり、リーチや攻撃モーションも異なるため、初見ではパリィのタイミングには悩まされるだろう。なお、ゲームの難易度は3種類から選べ、初心者への配慮はされている。戦いの舞台となるステージは、異世界の日本をイメージした6種類が登場する。
一撃死のゲームといえば『ブシドーブレード』以外に『Divekick』などもあるが、本作はそのゴア表現を含む印象的なグラフィックや、個性あるキャラクターたちによって、それらとはまた異なる魅力を放っている。格闘ゲームファンの方は一度チェックしてみてはいかがだろうか。