PS4独占ゾンビサバイバル『Days Gone』はさらに規模を拡大し開発中か、開発元が人員増加しオフィスを引っ越し


昨年のE3で公開された『Days Gone』のゲームプレイデモ映像は、多くの人々に衝撃を与えた。美しいグラフィック、干渉できるオブジェクトの多さ、あふれんばかりのゾンビが画面を埋め尽くす演出によって、『Days Gone』は注目を集め、すでにその映像はYouTubeで600万回以上再生されている。映像内では「Only on PlayStation」との表示もあり、PlayStation 4独占タイトルとしても大きな期待が寄せられている。

しかし、タイトルの存在と映像が公開されて以来、音沙汰はない。こうした事情もあり、開発の存続を危ぶむ声もあるが、むしろ『Days Gone』はさらにパワーアップして開発中のようだ。というのも、ソニー・インタラクティブエンタテインメント(以下、SIE)傘下のアメリカ・オレゴン州にあるベンドスタジオが3月に大規模な引っ越しをおこなったからだ。オレゴン州の地元紙Bend Bulletinがその様子を伝えている

ベンドスタジオは1993年に「Blank, Berlyn and Co.」という名前で設立された。その後、スタジオの拡大にともなって社名を「Eidetic」と変更し、最終的にはソニー・コンピュータエンタテインメント(現: ソニー・インタラクティブエンタテインメント)に買収され、SCEベンドスタジオの名で『RESISTANCE 〜報復の刻〜』シリーズやPlayStation Vita向け『アンチャーテッド』シリーズの開発を手がけた。Bend Bulletinによると、これまで45人程度の規模のスタジオであったが、『Days Gone』開発が始まったのちに、スタッフを倍以上となる103人に増員。こうした人員増加にともなってオフィスの引っ越しがおこなわれたというわけだ。

新たなスタジオの建築には約96万ドルもの金額が投じられており、SIEの本気度が見て取れる。『Days Gone』の映像を見て、スケールの大きな大型タイトルとして期待を膨らませていたユーザーも多いと思うが、そうした規模のタイトルに見合う投資がおこなわれていると考えてもいいだろう。SIEベンドスタジオのディレクターであるChris Reese氏は「(手がけているタイトルの)発売後にスケールを小さくする予定はない」と語っており、スタジオとしても長期的な展望があることを示唆していた。

『Days Gone』はUnreal Engine 4で開発中、発売時期は未定となっている。今年のE3では新たな情報が公開されるかもしれない。