『Everything』がSteamで販売開始。世界に存在するすべてのものに“なる”ことができるアート的作品


Double Fine Productionsは4月21日、David OReilly氏やDamien Di Fede氏らが開発した『Everything』をSteamで発売した。価格は1480円で、29日までは1184円で購入できる。なお、海外ではPlayStation 4版も発売されている。

本作にはミッションやゴール、あるいは敵やスコアといった、いかにもゲームらしい要素はない。できることはというと、この美しい世界に存在するあらゆるものに“なる”ことだ。小さな虫や動物から草木や石、街で走る車やビル、あるはコンテナや道に落ちてるピザ。挙げ出すときりがないが、小さなものではバクテリアやDNA、大きなものでは島や星、銀河と、文字どおりすべて(Everything)のものになり、そして世界を旅することができる。

本作は、哲学者である故Alan Watts氏のスピーチの録音をナレーションとして使用している。ゲーム中に時折流れては生命や自然、あるいは人は世界をどう解釈するかなどを語っており、そのWatts氏の言葉は本作が何であるかを表現しているかのような内容だという。

OReilly氏らは過去に“山になるだけ”のゲーム『Mountain』を発売しており、特に目的もなく自然を眺める作品という意味では本作に通じるものがある(関連記事)。同作はインタラクティブアート作品として高く評価されており、このなんとも不思議なゲーム『Everything』もそういった受け止め方をするのが正解かもしれない。