『All Walls Must Fall』Kickstarterで資金獲得に成功。冷戦続く近未来で諜報員が暗躍するSFストラテジー


ドイツのインディーデベロッパー「inbetweengames」が開発するSFストラテジー『All Walls Must Fall』のKickstarterキャンペーンが終了し、1402人の支援者から3万6576ユーロ(約425万円相当)を集めることに成功した。公開されていた6つのストレッチゴールのうち4つをクリアしている。なお日本語へのローカライズが約束される「日本大使」Tierへの出資者は残念ながら現れなかった。

本作は、冷戦が終わっていない2089年のベルリンを舞台としたストラテジーゲームである。プレイヤーが操作する諜報員たちは核投下による終末のときを未然に防ぐため、過去のベルリンにタイムスリップする。都内各所のナイトクラブを巡り、あるときには喧騒の真っ只中で銃撃戦を繰り広げ、またあるときには話術による状況打破を図る。ゲームは原則としてリアルタイムで進行するが、諜報員たちは時間を止め、ターンベース・ストラテジーのように次の一手を考える時間を作り出せる。また銃撃を受けて負傷した際は時間を巻き戻すこともできる。最適解を見つけ出すまで、同じ数瞬の世界をループし続けるのだ。

Kickstarterキャンペーンのストレッチゴールとしては、カバーシステムや環境破壊要素の強化が図られる「Vandalism」、ドローン型の敵ユニットが追加される「Drone Warfare」、キャラクター間のダイアログが増加する「Bad Language」、ナイトクラブに訪れる一般人NPCの体格や服装バリエーションを増やす「Discrimination」という4つの目標をクリアしている。またストレッチゴールの達成にともないサウンドトラックの追加も決定している。過去に『Nuclear Throne』『LUFTRAUSERS』などの楽曲を手がけたJukio Kallio氏や『FTL: Faster Than Light』『Into The Breach』のBen Prunty氏の新トラックに期待したい。

『All Walls Must Fall』の対象プラットフォームはPC/Mac/Linux。2017年5月より出資者向けのクローズド・アルファテストを実施する予定だ。