任天堂、「ミニスーパーファミコン」を展開か。「ミニファミコン」の後続商品に
任天堂は先週14日、ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ(以下、ミニファミコン)の生産を一旦終了することを発表した。ミニファミコンは、1983年に発売されたファミコンを60パーセントに小型化した筐体に、30本の人気ファミコンゲームを収録して発売され、日本のみならず海外においても品薄状態が続く人気商品となっていた。海外メディアIGNの問合せに対し任天堂は、もともとミニファミコンは長期的に生産する製品として計画していなかったが、高い需要に応えるために予定よりも多く出荷することになったとしている。
任天堂が事前に予想していたかどうかはわからないが、これだけ人気になった商品をみすみす終息させてしまうのは実にもったいない。しかし、今回の生産終了には別の理由があるのかもしれない。海外メディアEurogamerは19日、任天堂に近い関係者から得た情報として、ミニファミコンが生産終了となった大きな理由は、同社がSNES miniつまり「ミニスーパーファミコン」の生産に切り替えたからだと報じている。すでにその生産が始まっており、現時点では今年のクリスマス時期の発売が計画されているとしている。
スーパーファミコンは1990年に発売されたファミコンの後継機種だ。このミニスーパーファミコンについて、任天堂からは公式な発表はなく今回の報道の真偽ははかりかねるが、EurogamerはこれまでにもNintendo Switchの形状などをその発表前に関係者への取材を通じて報じるなど、任天堂に関する情報には一定の実績がある。
任天堂はミニファミコンを発売するおよそ1年前に、ファミコンのコントローラーのデザインを商標登録していた。特徴的なデザインであるため、当時はその目的はわからないながら、保護すべきデザインであるという理解であったが、結果的にはミニファミコン発売のための事前準備であったと考えられる。そして、任天堂は昨年末、スーパーファミコンのコントローラーのデザインを同様に商標登録している(関連記事)。もちろん、その目的について任天堂はなにも明らかにしていない。商標登録から1年後というミニファミコンでの流れを振り返ると、ミニスーパーファミコンを期待させる動きではあるがはたして。