『クロノ・トリガー』などのJRPGから影響を受けた『Cosmic Star Heroine』Steamで発売開始


Zeboyd Gamesは4月12日、『Cosmic Star Heroine』をSteamで発売した。価格は1480円(19日まではスペシャルプロモーションとして1184円で販売中)。海外ではPlayStation 4版も発売されており、後日PlayStation Vita版も発売予定。

本作はKickstarterで開発資金を募り、3年以上の開発期間を経て完成した、『クロノ・トリガー』や『ファンタシースター』シリーズ、『幻想水滸伝』シリーズから影響を受けたSF RPGだ。精緻に書き込まれた16ビットスタイルのビジュアルや、メガCD・PCエンジンDuo時代を彷彿させるムービーシーンが特徴だ。

本作の舞台はZevanii系に位置する惑星Araenu。この星系の中ではもっとも開発が進んでおり、高層ビルが建ち並び、産業地帯が広がっている。しかし、そのおかげで大気汚染がひどく太陽光が届きにくくなっており、常に夜のように暗い世界だ。そして本作の主人公は、政府機関Agency of Peace & Intelligenceに所属するトップクラスの諜報員Alyssa L’Salle。この機関は、Zevanii系の秩序を保つために各惑星に諜報員(スパイ)を派遣している。最近テロリストの活動が活発になり、謎の拉致事件が発生するようになっていたが、Alyssaは思いがけず大きな陰謀の存在に気づき、その調査をおこなうことになる。

ゲームはクラシックなJRPGスタイルとなっている。仲間となる諜報員をリクルートすることができ、4人パーティーを組んでAraenuを含む複数の惑星を旅する。バトルの相手となる敵キャラクターはマップ上に最初から表示されており、エンカウントするもしないもプレイヤーの自由だ。エンカウントすると、画面が切り替わることなく、そのままバトルに突入する。バトルはターン制で、それぞれのキャラクターのスキルを利用して戦う。画面右端に各キャラクターのターンの流れを確認できるタイムラインが表示されており、複数のキャラクターが絡むコンボ攻撃も可能だという。グラフィックだけでなく、こういったシステムからも『クロノ・トリガー』などからの影響を感じさせる。

個性的な諜報員たち(右から5人目がAlyssa)。それぞれ細かいプロフィールが設定されている

プレイヤーはAlyssaの宇宙船を拠点にしてゲームを進める。この宇宙船はアップグレード可能で、リクルートした諜報員もここに集められる。各キャラクターはレベルアップすることでカスタマイズの幅が広がり、また装備やサポートキャラクター(パーティー外の諜報員)との連携によっても、それぞれのキャラクターの個性を強めていくことができるという。

本作は音楽にもこだわっており、『Dust: An Elysian Tail』などに楽曲を提供したHyperDuck SoundWorksが、JRPGの名作から影響を受けた100分以上ものサウンドトラックを本作のために書き下ろしたとのことだ。