グラスホッパー監修の横スクSTG『Sine Mora』がリマスター化、PC/PS4/Xbox One版に加えNintendo Switch版も発売決定
THQ Nordicは先月、アメリカ・ボストンで開催されたPAX Eastでの出展ラインナップを発表する際に、サプライズの一つとして『Sine Mora EX』を開発中であることを明らかにした。本作はDigital Realityが開発し、2012年にPCやコンソール向けに発売した横スクロール・シューティングゲーム『Sine Mora』のリマスター版だ。発表時にはそれ以上の詳細は明かされなかったが、本日Nintendo Switch版が追加発表され、いくつか情報が出てきたのでお伝えしよう。
本作は時間をテーマにしたシューティングゲームで、ゲームが始まるとカウントダウンが表示され、それがゼロになるとゲームオーバーになるというユニークなシステムを採用している。敵機を倒したりアイテムを取ることで残り時間が加算され、被弾するとカウントダウンが早まる。つまり多少撃たれても致命的なミスにはならないのだ。とはいえシールド制とは違うので、文字どおり時間を“稼ぐ”ために積極的に敵を倒しながらも、弾幕をかいくぐるモチベーションが与えられている。ゲームはいわゆる2.5Dタイプとなっているが、その美しい3Dグラフィックを見せつけるかのようなド派手な演出も見所だ。
リマスター版となる『Sine Mora EX』では、オリジナル版の要素をすべて含んだ上でグラフィックの向上がはかられている(PCおよびPlayStation 4 Proでは4K解像度/60fpsに対応する)。ストーリーモードはローカル2人協力プレイに対応し、対戦モードとしてRace・Tanks・Dodgeballが収録されるほか、新たなチャレンジステージが追加される。そのほか、16:9表示への対応や(オリジナル版は21:9でレンダリングされていた)、オリジナル版のハンガリー語に加え英語の吹き替え音声が収録される。
※オリジナル版『Sine Mora』のトレイラー
オリジナル版の開発ではグラスホッパー・マニファクチュアが監修し、同社の山岡晃氏がサウンド面を担当した。また、ボスバトルのデザインはアニメーター・アニメ監督の前田真宏氏によるものだ。THQ Nordicは昨年、Digital Realityが保有する『Sine Mora』を含む複数のIPを買収していたが、今回発表された『Sine Mora EX』はそのIPを活用する最初のプロジェクトとなる。本作はNintendo Switch/PC/PlayStation 4/Xbox One向けに今年の夏に発売予定だ。