『Overwatch』期間限定イベント「アップライジング」配信開始。トレイサーの初任務を描く4人協力モード


Blizzard Entertainmentは4月12日、オーバーウォッチ部隊解散前の任務を描く期間限定イベント「アップライジング」の配信を開始した。イベント開催期間は4月12日から5月2日までとなっている。また今回のアップデートにはライバル・プレイの仕様変更、ルシオとオリーサのバランス調整なども含まれている。

アーケードに追加された新モード「アップライジング」は、先日公開されたコミックとも繋がる、オーバーウォッチ部隊としてのトレーサーの初任務を描く4人協力型のPvEモードである。ときはAIロボット「オムニック」の反乱が幕を閉じたあとに訪れる、束の間のオーバーウォッチ黄金時代。「オムニック」の過激派「ヌルセクター」によるキングス・ロウ襲撃に対抗すべく、トレイサーを含む4人編成のストライク・チームが作戦に向かう。

ゲームモードは、トレイサー、トールビョーン、ラインハルト、マーシーの固定メンバーで挑む通常モードと、全ヒーローを使用できるモードが用意されている。いずれもターミナルのハッキング、ペイロードの護衛、敵の殲滅と複数の目的をこなしながら進行していく。難易度はノーマル、ハード、エキスパート、レジェンダリーの4段階が用意され、徐々に「ヌルセクター」の強さが増していく。

今週のデベロッパー・アップデートにて、ゲームディレクターのJeff Kaplan氏が語るところによると、コミュニティからは『Overwatch』のバックストーリーをもっと知りたいという要望が多く、また昨年のハロウィンイベントとして期間限定で追加された4人PvEモード「ジャンケンシュタインの復讐」が好評であった点をふまえ、両方の要素を取り入れた「アップライジング」企画につながったという。

イベント時恒例となった期間限定トレジャー・ボックスには、各種ヒーローの新スキン、ハイライト、エモート、スプレーが含まれている。D. Vaのセルフィー(ハイライト)、ハンゾーの訓練模様(エモート)など、今回の「アップライジング」関連メンバーに限らず、計100種以上のコスメアイテムが用意されている。追加アイテムの一部は公式サイトからも確認できる。

期間限定イベントとは別途、ライバル・プレイへの変更点として、アサルトおよびアサルト/エスコートルールのマップにて、引き分け時にはオブジェクトの進捗度合いにより勝敗を決めるトラッキングシステムが導入されている。

ルシオのバランス調整としては、ソニック・アンプリファイアーのダメージが25%増加し、発射体の移動速度が40から50に上がった。またサウンド・ウェーブは垂直方向のエイム位置も考慮するようになっている。クロスフェードの効果適用範囲は30メートルから10メートルに狭まるかわりに、1秒ごとの回復量が30%増加する。またウォール・ライド中の移動速度が20%向上し、壁から降りたあとにスピードブーストがかかるようになる。今後ルシオが効果を発揮するためには、これまで以上にマップを動き回ることが求められるだろう。なおオリーサに関しては、頭部のヒットボックスが15%縮小している。