野生動物となり弱肉強食の森で大人の階段をのぼる『Survivalizm – The Animal Simulator』Steamで早期アクセス販売中

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インディーデベロッパーのIronBoundManzerことManikant Lawania氏が、野生動物シミュレーションゲーム『Survivalizm – The Animal Simulator』をSteamで早期アクセス販売中だ。価格は1480円。本作は個人開発ながら、野生動物の生態を可能な限りリアルに再現することを目指しているという。

本作のプレイヤーは、16平方kmに広がる自然あふれる森で暮らす動物となる。最初はこの森で一番小さく弱い動物であるウサギとなり、食物連鎖が再現された世界をサバイバルする(今後のアップデートでほかに弱い動物が追加されればそちらが初期動物になる可能性がある)。ゲームの大まかな流れとしては、森を探索する中でねぐらとなる場所を見つけ、そこを拠点に水と食料の確保に努める。画面にはプレイヤーの体力や喉の渇き、空腹度、エネルギーを示すメーターがあり、常にその状況に注意を払う必要がある。そして、つがいとなる相手を見つけて子供を作り、群れを形成して育てるのだ。ちなみに、既存の群れのリーダーを殺すことで、その群れを乗っ取ることもできる。

歳を重ね大人への階段をのぼるとともに、特定のアクション(一定時間走り続けるなど)をおこなうことでレベルが上がり、その動物特有のアビリティがアンロックされる。また、狩りをおこなうと獲得できるKarmaポイント(ゲーム内通貨)を消費するとほかのプレイアブル動物がアンロックされ、新たな野生生活を始めることができる。プレイできる動物はウサギのほかに、アカシカ・白尾シカ・オオカミ・ベンガルトラ・アフリカライオン・クロヒョウなどがあり、今後さらに追加されていく予定だ。

森にはもちろんプレイヤー以外にもさまざまな動物が暮らしている。そのAIは、まさに生きているように振る舞うことを目指して設計されており、それぞれが群れを作り狩りなどをおこないながら日々をサバイバルしている。子供がいれば食料を与え、外敵から守るような行動もとる。プレイヤーと相対した際も同じで、プレイヤーが彼らの家族に危害を加えようとすれば反撃してくる。ただ近くを通っただけの場合は、プレイヤーの方が強いと感じれば逃げていき、逆に弱いと感じれば無視をするという。もちろん、そういったAIの動物がプレイヤーの群れを襲うこともあり得る。残された匂いから危険を事前に察知して避けることが最善だが、場合によっては戦うことも余儀なくされるだろう。

ゲーム画面には当面の目標や各種ステータスも表示される。また、動物にはそれぞれ名前があり、歳や性別などと共に表示される

本作はこのような興味を惹き付ける要素を掲げる一方、早期アクセス販売が開始されたばかりとあってか、まだその期待に十分に応えられているとは言えないようだ。トレイラーでも確認できるように、リッチな森の表現に対して動物は影も無くのっぺりしており、そのアニメーションもぎこちない。ゲームプレイにおいては、川で水を飲もうとしただけで溺れたとか、自分よりも強い動物に遭遇した際に生き残る余地が残されていないなどの不満が報告されている。そのほかにもさまざまなバグが残っており、海外メディアPC Gamerも動画付きで報告している。Steamのレビューにはそういったバグに嫌気がさしたものもあれば、本作にポテンシャルを感じて今後のアップデートに期待するものもある。

もちろんLawania氏もそういった問題を認識しており、4月4日の発売から1週間で2回アップデートを配信してバグ修正をおこなうなど問題解決にあたっている。今後については、向こう6か月のあいだに予定していた機能をすべて実装することを目標にしているという。それに含まれるものとして、群れ・交尾システムや子供の管理の改善、また熊や雄/雌ゴリラ、キツネの追加が言及されている。動物や機能の追加は、その後も引き続きおこなっていくとのこと。そのほかLawania氏は、マルチプレイモード追加の要望が多いため検討を始めたそうで、ゲームモードやスキンなど追加してほしいアイデアがあれば、遠慮なく要望を送ってほしいとしている。

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