Gearbox Publishingは4月8日、People Can Flyが開発した『Bulletstorm: Full Clip Edition』をSteamで発売した。価格は4980円。海外ではPlayStation 4/Xbox One向けにも発売されている。本作は2011年に発売されたFPS『Bulletstorm』のリマスター版だ。
本作の主人公はデッド・エコー部隊を率いるグレイ。彼の部隊はサラノ将軍からの命令で暗殺任務にあたっていたが、ある仕事をきっかけにこれまで犯罪者だと伝えられ暗殺してきた対象はすべて無実の一般人で、サラノの不正の隠蔽が真の目的だったことを知る。納得いかない彼らは上官に反抗し、軍から追われる賞金首となる。それから10年後、彼らの宇宙船の前にサラノが乗る軍艦ユリシーズが偶然現れる。酒に酔っていたグレイは復讐心に任せて勝ち目のない戦いを挑み、ミュータントが巣食う惑星ステージアへ道連れにすることに成功する。なんとか墜落から生き残ったグレイと相棒のイシは、復讐劇に決着を着けるべく不時着したユリシーズのサラノのもとへ向かう。
本作はオリジナル版の発売時に「フルボッコ系FPS」と紹介されていた。ただ銃を撃つだけではなく、いかにして敵を痛めつけて倒すかに重点が置かれている。序盤で入手できるムチのような装備Energy Leashを使い敵を捕らえて宙に浮かせ、それから銃弾を撃ち込むなり蹴りを入れるなり、あるいは周囲の環境に叩きつけるなりするのだ。そういった「スキルショット」は合計131種類もあり、実行することによってポイントが貯まり武器のアップグレードが可能になる。
リマスター版である本作はグラフィック向上や60fps対応はもちろん、オリジナル版の追加コンテンツがすべて収録されている。そのほか、武器やスキルショットが最初からすべて使用可能な2周目キャンペーンモードが追加され、スコアベースのエコーモードには新マップが6種類収録されている。さらに、グレイの代わりに「Duke Nukem」としてプレイ可能なDLC「Duke Nukem’s Bulletstorm Tour」が498円で販売中。その声はもちろんDukeの声優Jon St. John氏が吹き替えている。
本作の発売に際してGearbox Publishingは、開発者やこのIPをサポートしたいファンの意向を汲み、最初の売り上げ10万本の収益はすべて開発元People Can Flyに渡されると表明。さらに同社は、本作は『Bulletstorm 2』を含むBulletstormブランドの未来を評価する道になるとしている。