Caged Elementは4月4日、コンバット・レーシングゲーム『GRIP』をバージョン1.2.0にアップデートし、マルチプレイモードを追加したと発表した。本作は1999年にPC/PlayStation向けに発売されたレースゲーム『Rollcage』の影響を受けて制作されており、現在Steamで早期アクセス販売中。武器使用が可能で、壁や天井に張り付いて走れるハイスピードレースが特徴だ。
マルチプレイモードのメニューには、ゲームモードと各種設定を指定して現在募集中あるいは開催中のゲームを探す「FIND A GAME」、逆に自らゲームを作成する「CREATE A GAME」、特定のゲーム名を指定して参加する「JOIN A GAME」、そして従来からサポートされている画面分割プレイの「SPLIT-SCREEN」がある。ゲームに参加するとまずロビーに入り、すでにレースが始まっている場合は観戦しながら待つことができる。
ゲームモードには「RACE」と「ARENA」があり、前者にはさまざまな武器を駆使しながらレースをする「CLASSIC RACE」、武器で対戦相手にダメージを与えるとポイントを獲得できる「ULTIMATE RACE」、30秒ごとに最下位のプレイヤーがレースから脱落させられる「ELIMINATION RACE」といったレースモードがある。そして後者は現時点では、全員敵同士となって最後の一人になるまで戦う「DEATHMATCH」のみとなっている。ゲーム作成時には、プレイしたいコースやそのルート(難易度)も設定する。こういったゲームモードなどの設定は、ゲームが終了してロビーに戻ってきたときに参加者全員で投票をおこない、次のゲームでプレイしたい設定を決めることができる。
ゲームの設定には、難易度やエンジンパワー、気候変動、BOT参加の有無といった基本設定から、RACEモードでの周回数や武器アイテムの有無、車両破壊の可否など、またARENAモードでの時間制限やキル数制限といった設定が用意されている。ゲームを作成する場合はこういった設定のほか、オンラインかLANのどちらのマルチプレイをするかや、ゲーム名の設定ができる。フレンドとだけ遊びたいときはPRIVATEに設定しておけば、ゲーム名を知らない他人は参加できないようになる。
本作は早期アクセス中で、今回追加されたマルチプレイ関連にもまだバグが残っているが、Caged Elementは引き続き修正に取り組んでいるとしている。このバージョン1.2.0ではマルチプレイだけでなく、新車種「Cygon Tempest」や新コース「Norvos Acrophobia」が追加されたほか、ハンドリングやダメージ表現などの向上、21:9モニターのサポートなどもおこなわれ、もちろんさまざまな修正も含まれている。本作は今後も車種やコース、アリーナなどの追加が予定されている。今回のアップデートの詳細は本作のSteamページを参照されたい。